高度成長期、縫製ひと筋に生きてきた男は小さな工場を経営し、充実した日々を送っていた。しかし、中国製の安価な製品が容赦なく経営を圧迫していく。長引く不況に、膨れ上がる借金。万策尽きた時、男は妻のガンを知る―。「これからは名前で呼んでほしい」と呟く妻。なけなしの50万円を手にワゴン車に乗り込み、ふたりの最後で最初の旅がはじまった・・・。
新着映画情報
『死にゆく妻との旅路』
配 給 : | ゴー・シネマ |
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公開日: | 2011年02月19日 |
映画館: | 石川・富山先行上映後、2月26日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかロードショー |
三浦友和 |
監督:塙幸成 |
2011/日本/シネマスコープ/DTSステレオ/113分 |
二人でいることが、なぜ、罪になるのですか?
1999年12月、北陸の田舎町でひとりの初老の男が逮捕された。罪状、"保護責任者遺棄致死"ー。
本作は、1999年に実際に起きた保護責任者遺棄致死事件の当事者である清水久典氏が「新潮45」に著した、清水夫妻の272日、6,000kmの旅の記録である。この道行に「愚かさの中の純粋さ」を見たと語る塙幸成監督(「初恋」06年)の演出によって、事件の裏で報道されなかった夫婦の生き様と死に様、泉のように湧き上がる妻への愛、夫への愛を、三浦友和と石田ゆり子が静かに深く演じる。
(c)2011「死にゆく妻との旅路」製作委員会