ボスニア紛争から15年経った首都サラエボ。若く美しいルナは恋人のアマルと同棲中。ふたりとも紛争で肉親を失い、戦争のむごい記憶をいまだに拭うことができない。愛し合うふたりは子どもを望んでいるがなかなか妊娠できず、人口授精をすすめられる。ある日、アマルが飲酒のために停職処分を受け、その後、厳格なイスラム教徒であるかつての戦友と再会したことから、彼女の幸せな日々は揺らいでゆく・・・。変わってゆく恋人との間にそびえ立つ見えない壁に何度もぶつかって跳ね返された彼女は、自分が望む結婚、セックス、出産、そして愛について、胸が引き裂かれるほど葛藤する。ある日、ルナは妊娠を告げられた。自分に正直であろうとするルナが下した大きな決断とは…。
新着映画情報
『サラエボ、希望の街角』
原題:NA PUTU/On the Pass
配 給 : | アルバトロス・フィルム |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2011年02月19日 |
映画館: | 岩波ホールほか全国順次ロードショー |
ズリンカ・ツヴィテシッチ |
監督・脚本:ヤスミラ・ジュバニッチ |
2010/ボスニア・ヘルツェゴビナ、オーストリア、ドイツ、クロアチア/シネマスコープ/ドルビーSRD/ボスニア語・クロアチア語・セルビア語/104分/R-15 |
わたしの夢は、この街とともに。
前作「サラエボの花」が、2006年ベルリン国際映画祭金熊賞に輝いたヤスミラ・ジュバニッチ監督の新作。心から愛している恋人の生き方が変わっていく―― 理解したいと悩み葛藤しながらも正直に自分の生きる道を選択していく主人公ルナ。 仕事、結婚、出産などのさまざまな選択ができるがゆえに、その喜びと代償の狭間で揺れる現代女性の複雑な思いを繊細に描きつつ、紛争の過酷な記憶が今なお人々の心に残るサラエボの街を背景に、未来への希望のメッセージを託した感動作。
(c)2009 Deblokada / coop99 / Pola Pandora / Produkcija Živa / ZDF-Das kleine Fernsehspiel / ARTE