「来週は素面(シラフ)で家族と会うのです。きっとです。」・・・と言いながら、ウォッカを飲み気絶した戦場カメラマンの塚原安行。足早に駆けつけ「大丈夫。まだ死なないよ」と、彼の頬をさする人気漫画家の園田由紀。ふたりは結婚し、子供にも恵まれたが、安行のアルコール依存症が原因で離婚していた。10回の吐血、入院、暴力・・・断酒できず、自身も家族も疲れ果て、安行は嫌々ながらもアルコール病棟に入院する。しかし、そこでの風変わりな入院患者たちとの生活や、個性的な医者との会話は不思議と安堵感を与えてくれたのだった。すべてを受け入れる妻の覚悟と、家族の深い愛情に支えられ、体力も心も次第に回復してゆくが、安行の体はもうひとつの大きな病気をかかえていた・・・。自分の弱さと向き合うことで、やっと見つけた、どんぞこでの希望。それは、信頼の絆で結ばれた家族のもとに、“心の居場所(うち)”に帰ることだった。
新着映画情報
『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』
配 給 : | ビターズ・エンド/シグロ |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2010年12月04日 |
映画館: | シネスイッチ銀座、テアトル新宿ほか全国公開 |
浅野忠信 |
監督・脚本・編集:東陽一
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2010/日本/ヴィスタビジョン/ドルビーデジタル/118分 |
不器用だけどまっすぐに生きた戦場カメラマン鴨志田穣が残した、離婚した妻・西原理恵子との“大きな愛の物語”
元戦場カメラマンである故・鴨志田穣氏の自伝的同名小説『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』の映画化。鴨志田穣氏をモチーフとした主人公に浅野忠信、元妻に永作博美を迎え、実力派のトップ俳優による夢の初共演が実現した話題作。監督は、日本映画界の巨匠・東陽一。
鴨志田氏がアルコール依存症になり2007年にがんで亡くなるまで、彼を支え続けた人気漫画家で元妻の西原理恵子氏が、劇中で由紀(永作)が描くイラストを提供、また本人も入院患者の役でゲスト出演している。
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