職を失ったばかりのトラヴィスは、恋人ベイとインドへ旅行するため、被験者募集の広告を見て応募することに。日給1,000ドルで14日間、かなりの報酬だ。温厚で人当たりの良いバリス、冴えないグラフィック・ノベル・ライターのベンジー、女好きのチェイスら24人の男たちがトラヴィスとともに選ばれた。その実験は単純なものだった。刑務所と同じ環境で「看守役」と「囚人役」に分かれルールにそって過ごすこと。始まりはただの役割に過ぎなかったが、2日目には崩壊。対立する囚人役のトラヴィスと看守役のバリス。日ごとに極限状態に置かれていく彼ら。やがて、理性を逸し事件が起きる。それを見守る多数の監視カメラ。いったい何が起こったのか・・・?
新着映画情報
エイドリアン・ブロディ |
監督・脚本:ポール・シェアリング |
2010/アメリカ/シネマスコープ/97分/R15+ |
「es〔エス〕」で震撼させた、心理学の歴史に残る"スタンフォード大学監獄実験"を映画化!
1971年、アメリカのスタンフォード大学、心理学教授フィリップ・ジンバルド博士は、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動しようとすることを証明しようと実験を行った。14日間、研究室内につくった監獄で看守役と囚人役に分かれ演じること。次第に被験者は役割に応じて変わっていく。ついには倫理的見地でわずか6日で中止せざるを得なかったこの研究はスタンフォード大学監獄実験として知られる。
本作は人気TVシリーズ「プリズン・ブレイク」の脚本・監督ポール・シェアリングが、世界を震撼させヒットしたドイツ映画「es〔エス〕」(01)の元ネタにもなった実在の実験に題材を見出し、驚くべきリアリズムとスリルを持って人間の本質をあぶりだす心理スリラー。「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディが拘束された状況下であくまで理性を保とうとする囚人役、「ラストキング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカーが温厚で誠実な男が看守役に回って変貌する様を生々しく演じる。
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