英国ロンドンの街角に、あわただしい時代からとり残されたようなホテルがある。ホテルの名はクレアモント。長期滞在型のこのホテルには、人生の終着点に近づいた人たちが、引き寄せられるようにやってくる。パルフリー夫人もそのひとりだった。
ホテルの住人たちの関心は、だれが訪問してくるかということ。しかし夫人のところには、娘も、孫も訪ねてくることはない。ある日、小説家志望の青年と出会った夫人は、彼に孫のふりをしてもらうことに…。
新着映画情報
『クレアモントホテル』
原題:Mrs. Palfrey at the Claremont
配 給 : | クレストインターナショナル |
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公開日: | 2010年12月04日 |
映画館: | 岩波ホールにてロードショー |
ジョーン・プロウライト |
監督:ダン・アイアランド |
2005/アメリカ・イギリス/ヴィスタビジョン/ドルビーデジタル/108分 |
日だまりの場所をだれもが求めている。
老いてからの人生を自立して生きようとロンドンにやってきたパルフリー夫人。小説家を志しているものの、日々の暮らしもままならない青年ルード。「クレアモントホテル」は、世代の異なるふたりの心の交流を描いている。孤独ながらもユーモアとウィットを忘れないホテルの住人たちの中で、夫人は青年をとおして亡き夫との思い出を紡ぎ、青年は夫人から人生の奥深さを知る。
主人公パルフリー夫人を演じるのは、アカデミー賞ノミネートやトニー賞を受賞したベテラン、ジョーン・プロウライト。サー・ローレンス・オリヴィエ夫人でもあり、デイムの称号をもつプロウライトのエレガンスと威厳に満ちた演技は、長いキャリアの中で最高と評された。青年ルード役には、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」(09)、「わたしの可愛い人―シェリ」(09)などに出演した若手実力派ルパート・フレンド。原作はイギリスの女性作家、エリザベス・テイラーが晩年の1971年に発表した小説。
(c)2005 Claremont Films,LLC