「もう離れない。だからやるのよ。
終わったら車で来て。私は隣に乗る。
そしてずっと一緒。ずっと一緒。」
電話で愛を語り合う男女の会話シーンから始まるオープニング。女は、愛人関係にある男と周到に完全犯罪を企てる。それは、自分の夫を自殺と見せかけて男に殺させること。しかし、その計画は男が巻き込まれたエレベーターのアクシデントによって、もろくも崩れ去ってしまう。
女は、約束の場所に現れなかった男を捜して、夜の街を彷徨う。男は、閉じ込められたエレベーターで、あせり、いらだち、恐れ、一夜を過ごす。そして、もうひとつの若いカップルによって引き起こされる、さらなる殺人事件。全体に漂う独特の哀感とサスペンスフルな緊張感を引きずりながら、映画は、思わぬ証拠によって、衝撃的なエンディングへと導かれていく…。
新着映画情報
吉瀬美智子 |
監督:緒方明 |
2010/日本/ヴィスタビジョン/ドルビーSRD/111分 |
愛のための完全犯罪。それは15分で終わるはずだった。
ルイ・マル監督のヌーベルバーグの傑作「死刑台のエレベーター」(57)を、日本でリメイク。愛の欲望に運命を狂わせ、もがき、さまよう男女を、吉瀬美智子(「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」)と阿部寛(「劇場版TRICK 」シリーズ)が熱演する。さらに若手演技派の玉山鉄二(「ハゲタカ」「GOEMON」)、そして人気急上昇の北川景子(「花のあと」/「真夏のオリオン」)が、もうひとつの殺人事件に手を染めるカップルを鮮烈に演じる。哀感漂う映像美、クールな音楽、スリリングなストーリー、そして、エキゾチックな都市の息づかい…。それらがスクリーンの緊張を高め、予期せぬ衝撃の結末へと観客を誘っていく。
(c)2010「死刑台のエレベーター」製作委員会