ニコラは毎日が楽しくてしかたがない。自分を愛してくれる両親、一緒に遊べる愉しい友人たちがいて、これ以上の幸せはまったく望んでいなかった。
だがある日、両親の会話を耳にしたニコラは、母親にもうすぐ赤ちゃんが生まれると信じ込む。創造力豊かなニコラは、最悪の事態を妄想する。小さな弟が生まれたら、両親を独り占めし、自分はもう大事にされなくなるのではないだろうか。それどころか森の中に捨てられてしまうかもしれないと…。
この最悪な状況から逃れるために、ニコラは自分が必要な存在であることを示そうと、両親の気を引くために両親が外出中に家の掃除をしたり、母親にプレゼントをあげたりする。だが、一所懸命やればやるほど裏目にでてしまい、両親の怒りを買ってしまう。
「このままでは捨てられてしまう!」と思ったニコラは、作戦を変更する。自分が捨てられるわけにはいかない。先に生まれたのは自分なのだから、いなくなるのは生まれてくる弟のほうだ! 開き直ったニコラは、いたずら仲間たちと一緒に、とんでもないことを思いつくーー。
新着映画情報
『プチ・ニコラ』
原題:Le Petit Nicolas
配 給 : | コムストック・グループ、フェイス・トゥ・フェイス |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2010年10月09日 |
映画館: | 恵比寿ガーデンシネマほか全国順次ロードショー |
マキシム・ゴダール |
監督:ローラン・ティラール |
2009/フランス/ヴィスタビジョン/ドルビーデジタル/91分 |
ヨーロッパでいちばん有名な小学生がやってきた!
フランスで50年間愛され続けている、ルネ・ゴシニ作、ジャン=ジャック・サンペが描く国民的絵本『プチ・ニコラ』の実写映画化。フランスで空前の大ヒットを記録し、3週連続興行成績第1位獲得、観客動員552万人を突破した。
子供たちが子供らしく、大人たちはプチ・ブルジョアになるのを憧れた。みんなが生き生きと暮らす1960年代。そんな古き良き時代を緻密なリサーチのもと作り上げた”プチ・ニコラ”ワールド。
撮影はほとんどがフランスのパリで行われた。60年代のノスタルジックな雰囲気を大切に、家具やファッションにこだわり、役者、セット、音楽、ストーリー全てが最大限の効果を発揮した理想的な世界で、純粋で何事にも真剣なニコラの成長を通して、物語の根底にある‘やさしさ’や‘せつなさ’を感じずにはいられない、心温まるドラマが繰り広げられる。
主人公ニコラには本作が長編映画デビューとなるマキシム・ゴダール、パパに「幸せはシャンソニア劇場から」(08)のカド・メラッド、そして「モンテーニュ通りのカフェ」(06) のヴァレリー・ルメルシェがママを演じている。
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