天上界と下界の狭間で、死んだ<ぼく>の魂は漂っていた。するとプラプラという天使?が話しかけ、<ぼく>が抽選に当たり、もう一度下界に戻って再挑戦するチャンスが与えられたと告げる。こうして、<ぼく>の魂は自殺したばかりの「小林 真」という名の中学生の体に入りこみ「小林真」になって生きる事になる。
「真」は、家庭では彼が軽蔑する父、不倫中の母、出来の悪い弟を馬鹿にする兄に囲まれ、学校でも友達も無く成績も最低であった。また、密かに思いを寄せる後輩は援助交際をしていた。しかし、「真」として生きる<ぼく>のまわりでは、様々なことが動き出す。そして、<ぼく>は『ある事』に気づくのだった…。
新着映画情報
(声の出演) |
監督:原 恵一 |
2010/日本/ヴィスタビジョン/ドルビーデジタル/127分 |
ただいま、サヨナラした世界。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!大人帝国の逆襲/アッパレ!戦国大合戦」「河童のクゥと夏休み」などを監督し、日本を代表するアニメーション監督としての位置を不動のものにしている原恵一。アニメーション業界ならず、映画界からもその動向に常に注目があつまる原の最新作。原作は『風に舞い上がるビニールシート』で直木賞を受賞した作家、森絵都の同名小説。生きていくことをポジティブに伝えるこの物語は、主人公と同世代の中高生はもちろん、「かつて中学生だった」大人たちも爽やかな感動の渦に巻き込んだ。
(c)2010 森絵都/「カラフル」製作委員会