20世紀最大のスパイ事件のひとつと言われるその出来事は、1980年代初頭のソビエト連邦で起こった。KGBのグリゴリエフ大佐が、諜報活動に関する極秘情報を、東西冷戦時代の敵陣営であるフランスに受け渡したのだ。しかもこの超大物スパイが提供した資料には、ソ連が調べ上げたアメリカの軍事機密や西側諸国に潜むソ連側のスパイのリストなどが含まれ、まさに世界のパワー・バランスを一変させかねないほどの破壊力を秘めたトップ・シークレットだった。
何がグリゴリエフを、祖国を裏切るスパイ行為に駆り立てたのか・・・。 彼の情報は、どのようにしてフランス側へと渡り、超大国アメリカを動かしていったのか・・・。
新着映画情報
『フェアウェル/さらば、哀しみのスパイ』
原題:L'affaire Farewell
配 給 : | ロングライド |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2010年07月31日 |
映画館: | シネマライズにて公開(全国順次) |
エミール・クストリッツァ |
監督・脚本:クリスチャン・カリオン |
2009/フランス/ヴィスタビジョン(1.85:1)/113分 |
国際社会のパワー・バランスを塗りかえたソ連崩壊。 そのきっかけとなった20世紀最大級のスパイ行為<フェアウェル事件>がついに映画化!
冷戦時代に実在したKGBスパイ、グリゴリエフ、コードネーム<フェアウェル>を描くフランス映画。グリゴリエフによる空前のスパイ事件は、実際に当時のソ連を震撼させ、アフガニスタン侵攻の失敗とともに、のちの共産主義体制崩壊の大きなきっかけになったとされている。
監督は「戦場のアリア」のクリスチャン・カリオン。「パパは、出張中!」「アンダーグラウンド」などの監督で知られる巨匠、エミール・クストリッツァが愛する息子と祖国のために死のリスクを冒すグリゴリエフを演じ、映画史に残る感動的な名父親役を見せつけている。
(c)2009 NORD-OUEST FILMS