1960年代ベルギー。当時の若い女性と同様に、ジャニーヌ・デッケルスも自由を求めていた。町のパン屋を営む両親は、彼女が親の望む優秀な男性と結婚して家業を継ぐことを望んでいたが、ジャニーヌの夢は安易な結婚とパン屋を継ぐことではなく、別の世界へ飛び立つことだった。両親への反抗から彼女は美術学校に入り、その後ドミニコ教会の修道院の門をたたく。
厳しい修道院生活の中、彼女の歌と作曲の才能を知ったシスターたちの理解を得、ジャニーヌは「ドミニク」という歌を作り歌う。それがレコード会社の耳にとまり<謎の歌うシスター>としてレコードデビューを果たすことに。その曲「ドミニク」はミリオンセラーのヒット、その人気は世界中に広がり、彼女はあらゆるメディアから注目を浴びる。しかし、「シスター・スマイル」という名前で一躍時の人となった彼女の音楽活動を教会の規律が厳しく制限したため、ジャニーヌは修道院を飛び出して波乱の人生に足を踏み入れてゆく・・・。