1818年、結核を患う弟トムの看病をしながらも、詩人としての才能を世に知られ始めたジョン・キーツ。とはいえ、まだ貧しく、ロンドン郊外のハムステッドにある親友のチャールズ・ブラウンの家に居候することになった。ブラウンは毎夏、旅をする間、親しくしている隣人のブローン家に家を貸していたが、ブローン家の長女ファニーとブラウンは犬猿の仲。ファニーは、ブラウンとは対照的に、落ち着いた仕草と優しい眼差で笑うキーツが気になり、キーツもまた刺繍が好きで聡明なファニーに惹かれていった。
そんなある日、弟トムが亡くなった。出版された叙事詩「エンディミオン」も酷評され、傷つくキーツを優しく包みこんでくれるファニーとの“恋”はキーツを詩人として成長させ、英国文壇から少しずつ評価されるようになる。しかし、幸せな二人を悲劇が待ち受けていた。キーツが結核を発症したのだ・・・。
新着映画情報
『ブライト・スター 〜いちばん美しい恋の詩(うた)〜』
原題:Bright Star
配 給 : | フェイス・トゥ・フェイス |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2010年06月05日 |
映画館: | Bunkamura ル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館他にてロードショー |
アビー・コーニッシュ |
監督・脚本:ジェーン・カンピオン |
2009/イギリス・オーストラリア/ヴィスタビジョン(1.85:1)/ドルビーデジタル/119分 |
“世界で最も美しい詩”を生み出した英国詩人ジョン・キーツの儚くも美しい愛の物語。
英国詩人ジョン・キーツ、25年という短い生涯を駆け抜け愛したひとりの女性ファニー・ブローンとの、純粋な愛から紡ぎ出されたその“詩”は、キーツの死後さらに耀きを増し、“世界で最も美しい詩”として語り継がれている。キーツは詩人としては5年という短命であったものの、その才能は後年、シェイクスピアと比較されるほど称えられた。
そんな彼の儚い人生に魅了されたジェーン・カンピオン監督(「ピアノ・レッスン」(93))が、若く魅力的なベン・ウィショー(「パフューム ある人殺しの物語」(06))とアビー・コーニッシュ(「エリザベス ゴールデン・エイジ」(07))という俳優陣を起用し、まるでフェルメールの絵画のように美しい映像美によって、純粋で情熱的で品格ある作品を生み出した。
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