母の想いを遂げるために1972年へタイム・ワープ! …するはずが、間違えて1974年に。どうする!? あたし!!
母・和子が薬学者として研究を続けている昭徳大学に合格した高校3年生の芳山あかり。母とはまるで姉妹のような彼女には、世界中を飛び回る映画カメラマンの父・長谷川政道がいるが、幼い頃に別れたきりで父親との思い出は記憶にはない。
ある日、一枚の写真をきっかけに、和子は38年前、土曜日の実験室で起こった出来事の記憶を思い出そうとしていた。そして、突然の交通事故に遭い、昏睡状態に。和子はうわごとのように「1972年4月の土曜日。深町一夫に会うため、中学の理科室に行かなくては」と動かない体を無理に起こそうとする。あかりは、そんな母に代わって、母が開発した薬を飲み干し、土曜日の実験室にタイム・ワープするよう強く念じるのだったが・・・