![ストーリー](http://www.movienet.co.jp/images/movie_icon_story.gif)
花屋のオーナーのリードは、ベッドの上で緊張していた。一緒に暮らす恋人のモーリー に、朝一番でプロポーズすると決めていたのだ。目覚めた彼女は、笑顔で婚約指輪を受け取る。しかし、リードが配達の途中で自宅に立ち寄ると、仕事中のはずのモーリーが、荷物をまとめていた。
小学校教師のジュリアは、ベッドの中ですねていた。この特別な日に、恋人の医師ハリソンが、出張でサンフランシスコへ行ってしまう。親友のリードから、内緒で追いかけろとたきつけられて決心するジュリア。しかし、そのリードが、空港まで彼女を引きとめに来る。彼の店からハリソンが、いないはずの“妻”に花を送ったと言うのだ。
リズは、ベッドの上で写真を撮っていた。初めて一夜を共にしたジェーソンの寝起きの顔を。二人は、同じ会社の受付係と郵便係。素敵な夜だったと言いながら、時計を見たリズは、急に逃げるように帰ってしまう。それでもジェーソンは、リズをバレンタインディナーに誘うが、デートの最中に席をはずした彼女の携帯電話での、とんでもない会話を聞いてしまう。
エステルは、夫のエドガーがベッドに運んでくれたバラの香りで目覚める。出逢って50年以上の二人は、今年はプレゼントはやめようと約束したのに、共に相手に内緒でとっておきの品を用意する。しかしエステルは突然、何年も隠し続けた“真実”を告白する。
ロサンゼルス行きの飛行機の中で目を覚ましたホールデンは、カーテンを閉めようとして、隣の席の軍服を着た女性ケイトを起こしてしまう。大尉である彼女は、11カ月ぶりに一晩だけの滞在許可をもらい、これから大事な人に会いに行く。職業柄、人物観察が鋭いケイトは、ホールデンが深刻な恋の悩みを抱えていると指摘する。彼にも待ってくれるはずの人がいるのだが──。
甘いこの日に、苦い想いをしている男女がいる。有名アメフト選手のマネージャーのカーラと、スポーツキャスターのケルビンだ。カーラは、毎年開く“バレンタインデーなんか大嫌い!パーティ”の参加者が、今年はまだゼロだと焦る。ケルビンは、スポーツの仕事を干され、朝からバレンタインがらみの取材ばかり。カーラからこの日が嫌いな理由を聞かされたケルビンは、心を動かされる。
バレンタインデーが終わるまで、あと数時間。彼らは、本当に大事な人を見つけることができるのか? 恋の数だけ、息が苦しくなるほどの、切ない結末が待っていた──。