先輩の彼女に恋をした大学生。
人気俳優と秘密の逢瀬をつづける女の子。
おかまバーに通う、深酒気味の女性イラストレーター。
映画会社勤務のジョギングを欠かさない男性。
そして、正体不明の若き男娼。
何の接点もない”外部”を持つ若者たち5人は、2LDKのマンションで共同生活を送っている。ルームシェアというシンプルな合理性を超えた不思議な関係性で”居場所”を見出している彼ら。「チャットしているようなもの。居たければ笑っていればいい、嫌なら出て行けばいい。」
やがて町では女性を狙った暴行事件が連続して起こり始めた──。穏やかだったはずの彼らの日常に、小さな波紋が拡がりだす...。
新着映画情報
藤原竜也 |
監督・脚本:行定 勲 |
2010/日本/ヴィスタビジョン/ドルビーSR/115分 |
歪みはじめる、僕らの日常ーー
現代日本の深層をまるでスライスするように浮かび上がらせた吉田修一の『パレード』(幻冬舎文庫)。第15回山本周五郎賞に輝くこの小説を、発刊当時から映画化を熱望していた行定勲監督が遂に実現した。
集ったのは5人の豪華俳優陣。単なる群像劇ではなく、また会話が主体の集団ドラマでもない。
それぞれの孤独と違和が、説明を排した描写の縁から、さざなみのように匂い立ってこなければいけない…。卓越した演技力が求められる5つのキャラクターには、映画、演劇、ドラマと縦横無尽に活躍する、いま最も注目される若手俳優が勢揃いした。
(c)2010映画『パレード』製作委員会