ニューヨークでCMソングを手がけるベテラン作曲家ハーヴェイは、上司のマービンに新作のプレゼンには「若手を起用する」と言われてしまう。愕然としながらも月曜のプレゼンには絶対自分が出ると宣言し、離婚して離ればなれになってしまった娘、スーザンの結婚式に出席するためロンドンに旅立つ。 ヒースロー空港に降り立ったハーヴェイは、空港でアンケート調査をしている統計局員のケイトに、仕事のうっぷんを晴らすかのように邪険な態度を取ってしまう。スーザンとの再会も最悪な形に。仕事で披露宴には出られないと告げると、結婚式のヴァージンロードは義理の父ブライアンと歩くという。結婚式当日、遠くの席からスーザンの花嫁姿を見届けたハーヴェイは、結婚式を途中で抜出し空港に急ぐが、渋滞でニューヨーク行きの飛行機に乗り遅れ、マービンから首を宣告されてしまうのだった。
一方、ケイトは母親の相手と統計局の仕事に追われ、孤独な毎日を送っていた。久しぶりに行ったお見合いデートでも積極的になれず、母親からの電話に出ている間に、相手はケイトよりも偶然出会った若い女性に興味をもってしまう。トイレで涙をこらえたケイトは、そっとその場から去るのが精一杯だった。
仕事を終えたケイトが、空港のバーでワインを片手に本を読んでいると、飛行機に乗り遅れたハーヴェイが自棄酒を呷りにやってきた。ケイトに気づいたハーヴェイは前日の無礼を謝るが、ケイトは「謝罪の押し売りは嫌い」とはねつける。それでも、かまわずケイトの隣のテーブルに席を移って話し続けるハーヴェイ。ケイトもストレートな言葉で答え、いつしか会話が弾んでいた。隣同士でランチを食べながら、久しぶりに楽しい時を過ごして2人は別れるのだったが・・・
新着映画情報
『新しい人生のはじめかた』
原題:Last Chance Harvey
配 給 : | クロックワークス |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2010年02月06日 |
映画館: | TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー |
ダスティン・ホフマン |
監督・脚本:ジョエル・ホプキンス |
2008/イギリス/シネマスコープ/ドルビーデジタル、DTS、SDDS/93分 |
人生の曲がり角の先には、きっと―― 素晴らしい冒険が待っている。
夢物語を信じるほど若くはない。でも、人生をやり直すのに、遅すぎるということはない――近代と伝統が融合する街ロンドンを舞台に、ひとつの出会いが希望の扉を開く、心沁みる優しい物語が誕生した。
自由気ままに生きてきた末の寂しい毎日を送る初老の男ハーヴェイを演じるのは、「クレイマー、クレイマー」「レインマン」で2度のアカデミー賞主演男優賞に輝くハリウッド屈指の演技派ダスティン・ホフマン。そして、日常を変える勇気がない40代の独身女性ケイトには、「ハワーズ・エンド」「いつか晴れた日に」など俳優業のみならず脚本家としてもオスカーを受賞し、その多才ぶりで英米で活躍中のエマ・トンプソン。
監督・脚本は、デビュー作「Jump Tomorrow」で英国アカデミー賞ほか各国の賞を受賞、本作で2大オスカー俳優を相手に堂々とした演出でハリウッドデビューを果たした期待の新星ジョエル・ホプキンス。
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