乗員・乗客159人の命を守る それが最後の任務。
現金輸送車から2億6000万円を強奪する事件が発生。逃走した犯人グループは、車ごと激突したショッピングモールで人質50名をとり、そのまま立てこもる暴挙に出た。事件発生から30時間が経過する中、警視庁捜査一課特殊班捜査係(通称SIT)の宇佐木玲子が犯人との交渉に入った矢先、ショッピングモールは爆発。パニックで逃げ出す人質たち、マスコミや野次馬に紛れ、犯人の一味が逃走。現場には、主犯格と見られる男と、手つかずの現金だけが残された。
それから数週間後。久々の休暇を取り、羽田空港にいた玲子は、不審な青年・木元祐介を目撃する。立てこもり事件で人質にとられていた裕介の思いつめた様子に狂気を察知した玲子は、彼の乗り込んだ便に咄嗟に潜り込む。玲子の予感は的中! 乗客、乗員合わせて159人を乗せた飛行機は、羽田を離陸した直後、ハイジャック犯に占拠されてしまう。2つの事件の因果関係は・・・? ハイジャック犯の真の狙いとは!? 高度10,000mの上空で、地上とのコンタクトが一切遮断された中、玲子はこの極限状態を打開できるのか!?