やんちゃだけど感受性豊かな男の子マックスは、家族に分かってもらえない寂しさを抱え、いつの間にか違う世界へ抜け出す。彼がたどり着いた島で出会うのは、謎がいっぱいで不思議なかいじゅうたち。彼らの感情は、そのワイルドで予測のつかない行動と同じで、とても激しく、意外なものばかり。
かいじゅうたちは長い間、自分たちを導いてくれるリーダーが欲しくてたまらなかった。そしてマックスは支配できる王国が欲しかった。そんなわけで王になったマックスは、誰もが幸せになれる場所を創ると約束する。しかし、マックスはすぐに気づく。王国を支配することはそんなに簡単ではなく、かいじゅうたちとの関係も、最初に思ったよりもずっと複雑だということを。
新着映画情報
『かいじゅうたちのいるところ』
配 給 : | ワーナー・ブラザース映画 |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2010年01月15日 |
映画館: | 丸の内ルーブルほか全国ロードショー |
マックス・レコーズ |
監督:スパイク・ジョーンズ |
2009/アメリカ/シネマスコープ/ドルビーデジタル |
誰の心にもあるもの、それは……。 これまで見たものすべて、これまでやったことすべて、 そして、これまで愛した人すべて。
革新的なアプローチで知られる監督スパイク・ジョーンズが、名作家モーリス・センダックとコラボレーション。子ども時代、そして自分が住む世界のことを知るために行く場所について描き、世界じゅうで愛されている絵本『かいじゅうたちのいるところ』の映画化を実現させた。
「僕は“子ども向け”の映画を作ろうとしたわけじゃない。“子ども時代”を描いた映画を作ろうとしたんだ」と語る監督のスパイク・ジョーンズにとって、モーリス・センダックの魅力あふれる名作『かいじゅうたちのいるところ』の映画化は、まさに愛情の結晶だった。その中で彼は、センダックが世の中に紹介したいくつものテーマをさらに掘り下げ、それはどんな世代にも通じるものだと信じている。「これは、8つとか9つとかの子どもであること、そして、自分を取り巻く世界や人々、さらには時として予測できなかったり、ワケが分からなかったりする感情を理解しようとすることを描いたストーリーなんだ。それはつまり、人生を通して直面するさまざまな人間関係の難しさを描いているということなんだよ。どんな年齢にでも起こり得る」と彼は言う。
本作は、子ども時代のさまざまな様相を新鮮に描き、大人になってしまった多くの者にとってはまた新たな気持ちで自らの幼き日々を振り返らせてくれる。そして、あらゆる世代の観客は、かいじゅうたちのいる島で、新たな発見やチャレンジや純粋に本能的な喜びを、ひとりの少年とともに体験できるのだ。その島は、誰の心の中にもいる“かいじゅう(ワイルド・シングス)”というものを刺激し、興奮させるような特別な場所である。