現代の東京、クリスマス前夜。老婦人、早代の元に、古い原稿用紙の束が届く。いぶかしげに原稿を読み始める早代だったが、そこには、早代しか知らないはずの、70年前の淡い恋の想い出が、鮮明に綴られていた・・・。
昭和11年、雪深い北国の村。10歳の草太は、両親を早くに失い、炭焼きを生業にする祖父、正吉を手伝いながら、けなげに暮らしていた。貧しさのため学校にも通えないが、草太はさびしくはなかった。草太のそばには、聡明で愛らしい早代と、秋田犬のチビがいたから。そして、大好きな絵があったから。早代の父、政光は二人で遊ぶことをかたく禁じたが、母のきよは素直でまっすぐな草太をかわいがり、早代を草太に会いに行かせてくれた。草太と早代、幼い二人は心を通わせるが、クリスマスの夜、悲しい運命が訪れる・・・。
新着映画情報
森本慎太郎 |
監督:松岡錠司 |
2009/日本 |
誰の足跡もない、真っ白な雪のように、汚れを知らない想い・・・誰の心の中にもある、初めての恋の想い出に寄り添うような美しい映画が誕生した。監督は「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」で日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた、松岡錠司。脚本は、米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の小山薫堂。主人公の草太を演じるのは、松岡監督が「澄んだまなざしを見て、直感で選んだ」という、ジャニーズJr.の森本慎太郎。映画初出演とは思えぬ、きらめきを放つ期待の新星。ヒロインの早代役には、「ちりとてちん」の桑島真里乃。そして、若い二人を支えるべく、香川照之、檀れい、マイコ、浅野忠信、中村嘉葎雄、そして岸惠子といった実力派演技陣が結集。
(c) 2009 映画「スノープリンス」製作委員会