20年前の留学生時代の親友、上原大介の結婚式へ出席するために渡米したシナリオライターの斉藤道雄。 連ドラの仕事をしたのは遥か昔、今やシナリオスクールの講師に納まっている。かたや大介はロサンゼルスのレストランの雇われ店長で、オーナーの娘と結婚することになっていた。ロサンゼルスの空港まで迎えに来た大介と一緒に、男2人でウエスト・コーストのドライブ旅行へ繰り出すことに・・・。
ナパ・バレーのワイナリー巡りをしたい道雄と、ラスベガスで独身最後の日々を謳歌したい大介。旅の行き先でモメる2人だが、留学生時代の道雄の片想いの相手、田中麻有子がベイエリアにいると知り、ナパを目指すことになる。それも、道雄にとっては麻有子とのデートにまつわる苦い思い出が宿る赤いムスタングに乗って!
麻有子と再会した道雄は封印していた恋心がときめくのを感じるが、2人の距離はなかなか縮まらない。いっぽうの大介は、麻有子の友人のミナと意気投合。婚約者がいることを隠したままミナの家に入り浸る。不器用すぎる道雄とチャランポランすぎる大介。果たして彼らの旅には、どんなゴールが待ち受けているのか!?
新着映画情報
小日向文世 |
監督:チェリン・グラック |
2009/日本/シネマスコープ/ドルビーSR・SRD、DTS/123分 |
”人生の寄り道”に、思いがけない出会いや発見があるかもしれない。
40を過ぎても大人になりきれない2人の男が、1週間のカリフォルニア旅行でしでかす数々の出来事に爆笑するうち、誰もが自分と重ね合わせ、人生のちょっとした寄り道に想いを馳せるーそんな人生の折り返し点を過ぎた大人たちのためのコメディドラマ。
オリジナルは、第77回アカデミー賞で作品賞をはじめとする5部門の候補になり、脚色賞のオスカーに輝いた「サイドウェイ」(04)。今回、この名作がオール海外ロケ&海外スタッフにより日本版リメイク作として生まれ変わった。
「サイドウェイズ」を彩る音楽:
劇中のキャラクター達がワインに拘りを見せるように、音楽にも制作陣のクリエイティヴな拘りが。全編にながれるのは、主人公の道雄や大介、麻有子が青春時代を過ごした80年代の洋楽ヒット曲を中心とした名曲達ー 渡辺貞夫の「California Shower」、カナダ出身のロックン・ロール・バンド、ラヴァーボーイの「それ行け!ウィークエンド」(原題:Working For The Weekend)、ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」(原題:Danger Zone)、ジョニー・ナッシュの「アイ・キャン・シー・クリアリー・ナウ」(原題:I Can See Cleary Now)、本編終了後のエンド・クレジットに流れるのが、本作の主題歌として起用されたシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」(原題:Time After Time)。 この作品の中で重要な鍵となる道雄のシナリオのタイトルが実は「タイム・アフター・タイム」である。
またオリジナル・スコアは、ハワイ、日本のみならず、全世界規模で高い評価を受けるウクレレ・プレイヤー、ジェイク・シマブクロが担当。