昭和30年代―。巨大企業・国民航空社員の恩地元は、労働組合委員長を務めた結果、会社から10年におよぶ僻地での海外勤務を命ぜられる。かつて共に闘った同期の行天四郎が組合を抜けてエリートコースを歩みはじめる一方で、恩地は家族との長年にわたる離れ離れの生活で焦燥感と孤独に追いつめられ、本社への復帰を果たした後も不遇な日々は続くのであった。
そんな中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こる。救援隊として現地に赴いた恩地は、誰も経験したことがない悲劇に直面し、苦悩する。政府の要請により就任した国見正之新会長の会長室部長に抜擢された恩地は、組織の建て直しを図るべく動きはじめるが、それは終わりなき暗闘の始まりだった・・・。
新着映画情報
渡辺謙 |
監督:若松節朗 |
2009/日本/3時間22分(10分間のインターミッション含む) |
山崎豊子原作による累計600万部超の国民的大ベストセラーが、発売から10年にして遂に映像化。観るものの魂を揺さぶる感動巨編。
「白い巨塔」「華麗なる一族」など、人間の本質を世に問う長編小説を次々に手がける国民的作家・山崎豊子。その珠玉の作品の中で、未だ映像化されていない最後の傑作『沈まぬ太陽』が日本映画史上最大のスケールで遂にスクリーンに登場する。監督は「ホワイトアウト」の若松節朗、脚本に「陽はまた昇る」の西岡琢也、注目のキャストは、日本が世界に誇る名優・渡辺謙、実力派俳優の三浦友和など日本映画最高の顔ぶれが揃った。
昭和30年代〜60年代という激動の時代の中、世界各地を舞台に繰り広げられる壮大かつ重厚な大河ドラマがこの秋ついに幕を開ける。
(c)2009「沈まぬ太陽」製作委員会