ヘンリーは、時空を旅する男。自分の意思とは関係なく、過去と未来を行き来してしまう。いつ、どこへ行くのかは、彼にもわからない。
最初の旅は、まだ幼い頃だった。母親の車に乗っていた時、事故に遭う瞬間に過去へと移動した。母の死から立ち直れない父親とは疎遠になり、恋人も友人も作らないと決めたヘンリーの心を慰めてくれるのは、過去で会える母だけ。しかし、何度試しても、あの日の事故を止めることはできなかった。
心の傷と、誰も信じてくれない秘密を抱え、ひとりぼっちの人生を送っていたヘンリー。ある日、過去に舞い降りた彼は、野原に隠れているところを一人の少女に見つけられる。彼女の名前は、クレア。純真無垢な6歳の少女は、ヘンリーの「未来から来た」という言葉を、すぐに信じる。その日から、ヘンリーはクレアの前に頻繁に現れる。裕福だが多忙な両親に相手にされず、淋しい想いをしていたクレアの親友になり、何か悩みがあれば相談相手になってくれた。少女から女性へと移り変わる季節の中で、クレアのヘンリーへの想いは、信頼からときめきへと変わっていく。
「いつか必ず、同じ時空で会える時が来る」ヘンリーの言葉を胸に抱きしめ、クレアは待ち続けた。そしてついにクレアは、若きヘンリーとめぐり会う。自分のすべてを受け入れてもらえる喜びを知ったヘンリー。少女時代の“理想の恋人”に再会し、運命に感謝するクレア。二人は、時空に引き裂かれる障害など忘れたかのように、まっすぐに恋に落ちる。
「失ったら耐えられない存在は、作るまい」と思っていたヘンリーは、母の形見のリングを手に、クレアに結婚を申し込む。「何千回でもイエスと言うわ」初めて愛した人の答えは、ヘンリーの心に永遠に刻まれた。しかし、幸せに目隠しされていた二人には、見えなかった・・・愛すれば愛するほど、時空に引き裂かれることが、どんなに辛いかを。
新着映画情報
『きみがぼくを見つけた日 』
配 給 : | ワーナー・ブラザース映画 |
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公開日: | 2009年10月24日 |
映画館: | 丸の内ルーブルほか全国ロードショー |
レイチェル・マクアダムス |
監督:ロベルト・シュヴェンケ |
2009/アメリカ/シネマスコープ/ドルビーデジタル/107分 |
愛の名作「ゴースト/ニューヨークの幻」の脚本家がどうしても書きたかった、切ない運命に挑む恋人たちの物語。 この秋、キレイな心にしか見えないラブストーリーを、あなたに。
ラブストーリーの名作「ゴースト/ニューヨークの幻」の脚本を手掛け、アカデミー賞に輝いたブルース・ジョエル・ルービンには、映画化するならどうしても脚本を手掛けたい小説があった。それは、異なる次元に引き裂かれる恋人たちの切ない運命に全米が泣き、NYタイムズベストセラーリストに28週連続トップ10入りの快挙を成し遂げた純愛小説だ。
主人公クレアに扮するのは、「きみに読む物語」の演技で、世界中の女性の熱い共感を得たレイチェル・マクアダムス。ヘンリーには、「ミュンヘン」のエリック・バナ。製作はブラッド・ピット、監督は「フライトプラン」のロベルト・シュベンケ。
いつも一緒にいるからといって、愛が見えるわけではない。離れれば離れるほど、深まる二人の愛の美しさ・・・。