「彼氏に殺される…」。謎の言葉を残して、同級生の真由美が自殺した。真由美の突然の死に、里美と由香はショックを受けながらも、残された携帯から“携帯彼氏:リク”が何か関係しているのではと考える。
“携帯彼氏”とは、人気モバイルゲームサイト、「あい・すくりーむ」で配信されている恋愛シミュレーションゲームのことだ。アバター感覚で好みの「彼氏」の顔を作成し、日々のメールのやりとりでお互いの親密度=ラブゲージが上下する。上手くコミュニケーションをとらないと携帯彼氏とケンカになったりも。赤外線通信で友達の彼氏と交換をしたり、気に入らない彼氏は転送したり(=振ったり)、こっそり友達の彼氏を受信したり(=寝取る)など、リアルな恋が楽しめる。気軽に疑似恋愛が楽しめるとあって、多くの女の子がハマっている。
これまで里美は“携帯彼氏”には関心がなかったが、真由美の死の真相を探るため、"携帯彼氏:リク"を自分の携帯にダウンロードする。しかし、勝手にリクを自分の携帯に転送したバイト先の仲間が、トイレで謎の感電死を遂げる。またある日、街中にいる里美と由香の目の前で、女性が突然車に飛び込むという事故が起きる。彼女の携帯には“携帯彼氏”の画面が映し出されていたー。
謎が深まる中、里美は旧友から“携帯彼氏:直人”を無理矢理転送され、その顔を見て驚く・・・里美が片思いしていた先輩・直人にそっくりだったのだ。
新着映画情報
川島海荷 |
監督:船曳真珠 |
2009/日本/ヴィスタビジョン/102分 |
女子中高生達に口コミで広がり、180万読者が震撼したケータイ小説が待望の映画化。
2007年「恋空」、2008年「赤い糸」、そして2009年「携帯彼氏」。原作は、女子中高生を中心に圧倒的支持を受けた『携帯彼氏』。「怖いケータイ小説がある」と口コミで広がり、累計180 万読者を記録した。社会現象となった「恋空」「赤い糸」を生んだ魔法のi らんどで、2007i らんどケータイ小説アワード「ジャンル賞」並び「Hana*chu→賞」をダブル受賞。2008年2 月には主婦の友社より書籍化、今年は映画化に合わせてコミカライズも決定しており、読者の強い要望により続編「携帯彼女」が連載されるほどの人気作。
主人公の里美を演じるのは、注目の新人女優、川島海荷(「Life 天国で君に逢えたら」)、里美の相手役、直人にTV ドラマ「ごくせん」第3 シリーズでブレイクし、日韓合作超大作映画「彼岸島」(2010年1月公開)の主演も決定している石黒英雄。監督は、大学院で北野武、黒沢清監督に師事し、本作が劇場長編映画のデビューとなる船曳真珠。
(c)2009「携帯彼氏」フィルム・パートナーズ