男は危険を顧みずタイムスリップを続ける。愛した人を救うために・・・
公園の木陰に潜む一人の男。その男の目の前で、子連れの女性が殺害される。次の瞬間、男はバスタブで目覚める。彼の名はサム・リード。時空を移動する能力を持ったサムは、過去に戻って殺人事件の現場を目撃することで、これまでに22もの事件を解決してきた私立探偵。警察内にはサムの能力を疑う者もいたが、グレン刑事は難事件を次々と解決するサムに一目置いていた。
ある日、サムのもとへリズ・ブラウンという女性が訪ねてくる。10年前に殺害されたサムの恋人レベッカの姉だった。妹の日記を見つけたリズは、レベッカ殺害の罪で死刑執行が迫っているロニーの無実を知ったという。グレン刑事からサムの能力を聞いたリズは真犯人の逮捕を依頼するが、サムはつらい過去と向き合うことができず断ってしまう。
サムには、タイムスリップの協力者と相談相手がいた。タイムスリップ中の脳波をチェックする妹のジェナと、的確な助言をしてくれるゴールドバーグ教授だ。教授にレベッカのことを相談に行ったサムは、「過去を変えにジャンプするな。苦い思い出があるだろう?」と諭される。実は、サムは火事で死んでしまったジェナを助けるために過去を変えたことがあり、妹の代わりに両親を失ってしまったのだ。しかし、リズが置いていった日記を読んだサムは、依頼を受けることにするが・・・。