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『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』
配 給 : | アップリンク |
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公開日: | 2009年10月24日 |
映画館: | TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて公開 |
スティーブ“リップス”クドロー(ANVIL) |
監督・サーシャ・ガバシ |
2008/アメリカ/ヴィスタビジョン/81分 |
本ドキュメンタリーは2008年1月にサンダンス映画祭に出品され、批評家そして観客から熱狂的な支持を獲得。その熱は飛び火し、ロサンゼルス映画祭や世界各国の映画祭でも盛大な拍手と観客賞やドキュメンタリー賞を贈られる。その後音楽チャンネルの大手VH1が配給に名乗りを上げ、ついには2009年4月に開催されたロサンゼルスのプレミア上映にはキアヌ・リーブス、ダスティン・ホフマンといった著名人が集結するまでの騒ぎに。キアヌ・リーブスは「可笑しくて、美しくて、感動的!これは信じ難いほど素晴らしい友情の物語だ」と感激のコメントを寄せ、自ら応援団長を買って出た。ダスティン・ホフマンにいたっては「私は今晩この映画を見るまでヘヴィメタが大嫌いだったけど、『アンヴィル!』は、今まで見た映画のなかで、最も心に刺激を受けた、感動的で美しい映画だ」と涙を浮かべながら監督とメンバーに語ったというエピソードもあるほど。ほかにもオジー・オズボーンやガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュといったロック・シーンからはもちろん、ドキュメンタリー映画監督マイケル・ムーアも「ここ数年のドキュメンタリーで最高傑作!!」と絶賛。CNNやニューズウィークなど各メディアも軒並み取り上げるなど、一躍社会現象となっている。
80年代に絶大な影響を与えたものの、ほとんどの人の記憶から忘れ去られていたバンド、アンヴィル。スティーヴン・スピルバーグの「ターミナル」の脚本を手がけた監督のサーシャ・ガバシは、2005年、ふとしたきっかけで20年ぶりに彼らに連絡をとった。かつて高校生の夏休みにアンヴィルに誘われローディーとしてツアーに同行したガバシ監督は、アンヴィルが昔と変わらずロックスターになることを夢見て活動を続けていることに胸を打たれ(ようするに売れていないという事だが)彼らのドキュメンタリーを制作することを決意した。トロントで冴えない仕事をしながらのバンド活動や、笑わずにはいられないヨーロッパ・ツアーなど、2年に渡って撮影を敢行する。監督は、どんな苦境に立たされても、不器用なまでに自分の信じることに夢を持ち続け、友情を一番に考え苦境を乗り越えようとチャレンジするバンドの姿を、残さずカメラに収めることに成功した。