時は2008年。人類は滅亡の危機に晒されていた。スコットランドの都市グラスゴーから広まった“死のウイルス”が、いまやイギリス全土、そして世界中までをも脅かす勢いで猛威を奮っていたのだ。この感染症にかかった人間は数日以内に制御不能の出血を起こし、最後には内臓が液化して死に至る。ついに政府は、すでに数百万人が感染していたスコットランドを“ホットゾーン”と宣言し、民衆を隔離する政策を取った。すべての交通は遮断され、城壁によって封鎖されたスコットランドは、外界から見捨てられたー。
それから27年後の2035年。今度は過密都市ロンドンに沈静化していた“死のウイルス”が再び現れた。そんな折、国家保安部(DDS)チーフのビル・ネルソンは、ハッチャー首相と影の権力者であるマイケル・カナリスに呼び出され、ある衛星写真を見せられる。そこには“ホットゾーン”内の生存者たちの姿が写っていた。つまり、あのエリアの中には抗ウイルス剤が存在するのではないか、と。
ネルソンはさっそく一流のスペシャリスト・チームを結成。隊長にはタフな凄腕の女性、エデン・シンクレアを任命。彼女はスコットランドの出身であり、“ホットゾーン”が封鎖される時、自分だけが保護されて避難し、自分の母親を置き去りにするという悔恨を同地に残していた。以下、ノートン軍曹をはじめ、操縦士、機銃士、研究者の優れた人材が集められ、彼ら中隊は“ホットゾーン”へと乗り込んでいく。目的は、隔離地域の中にいるはずのケイン博士を発見し、彼が長年研究していた抗ウイルス剤を回収することだ。
しかし隊員たちはすぐにおぞましい現実に直面する。彼らを待ち受けていたのは、凶暴に野生化した大勢の生存者たちだった・・・。
新着映画情報
ローナ・ミトラ |
監督・脚本:ニール・マーシャル |
2008/アメリカ/シネマスコープ/ドルビーデジタル/110分/R15+ |
世界の終末(ドゥームズデイ)まで、48時間ー。人類の未来は、美しき戦士に託された。
近未来を舞台に、“死のウイルス”による感染症の恐怖という極めて現代的なテーマを扱いつつ、SF、ホラー、カーアクションなど、あらゆる映画の興奮を絶妙なバランスでブレンドしたエンタテインメント快作。
監督は、「ドッグ・ソルジャー」「ディセント」に続き、本作が長編3作目となる俊英ニール・マーシャル。そして映画の要となるヒロインの戦士シンクレアを演じるのは、ローナ・ミトラ。「ザ・シューター/極大射程」でマーク・ウォールバーグと共演し、「アンダーワールド:ビギンズ」ではヴァンパイアの女戦士であるヒロイン、ソーニャ役を好演した。
(c)2008 ROGUE PICTURES