リーと姉のグレース、そしてその恋人のアダムは、旅行中に北オーストラリアへ”リバーツアー”に出かける。ツアーは既に出発してしまっていたが、気を利かせたガイドが特別に彼らのためだけにボートを出してくれることに。彼らの乗ったボートがマングローブの沼地に入り込んだとき、巨大な何かがボートに直撃し、全員が川の中へ放り出されてしまう。グレース、アダムは何とか水の中からマングローブの木へ這い上がるが、ガイドのジムとリーの姿が見当たらない。そこに姿を現したのは生きる希望を奪われるような恐ろしく巨大なクロコダイルだった。クロコダイルが先ほどしとめたばかりのジムをくわえ、暗い水の中へ姿を消した隙に、リーはひっくり返ったボートの上にあがることに成功する。アダムとグレースは必死になってボートの紐を手繰り寄せ、マングローブのほうに引っぱろうとするが、ボートは微動だにしない。ボートの上からマングローブへ行くには泳ぐしかない。リーは勇気を振り絞り、クロコダイルが潜む水の中を泳ぎグレースとアダムが待つ木へとたどり着く。
深い森の中、彼らがここにいることを知る者は誰一人としていなく、救助がくる可能性も極めて低かった。唯一の脱出方法と思われるボートは依然として水の中ひっくりかえっている。必死にこの沼地からの脱出を図る3人だが、どこに潜んでいるかわからないクロコダイルの強靭な牙が彼らを狙っている・・・。
新着映画情報
『ブラック・ウォーター』
原題:BLACK WATER
配 給 : | プレシディオ |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2009年08月22日 |
映画館: | 銀座シネパトスほか全国ロードショー |
メーヴ・ダーモディ |
監督・脚本:デヴィット・ネルリッヒ |
2007/オーストラリア/ヴィスタビジョン/ドルビーデジタル/89分 |
あなたの知らない、最も残酷な実話。
本作はオーストラリアで実際に起こった実話を基にしている。オーストラリアは、世界最大級で最も危険な爬虫類、クロコダイルが生息する土地であり、クロコダイル関連のかなりグロテスクな物語が数多く存在している。本作の監督アンドリュー・トラウキは、ある日、冠水した川の木の上から身動きがとれなくなった2人のティーンエイジャーの記事を見つける。その木の下には、たった今彼らの友人を殺したクロコダイルが待ち構えていた。この恐ろしいニュースが、アンドリューと共同監督であるデイヴィッド・ネルリッヒに2人の作品にぴったりの着想を与えてくれた。不気味だが美しいロケーション、少人数のキャスト、偉大なる“悪役”、そして地獄さながらに危険な状況。このシンプルなアイディア、そしてそれらの題材全てを本物にこだわったことが、「ブラック・ウォーター」の緊迫感溢れる物語を紡ぎだす核となった。
(c) Australian Film Commission and Black Water Films Pty Ltd 2007