花形チアリーダーとしてハイスクールのアイドルだったローズも、いまや30代半ばのシングルマザー。ハウスクリーニングの仕事をしながら、不動産業の資格獲得を夢見る一方、かつての恋人マックとの不倫関係を清算できず、いまだに次の一歩を踏み出せずにいる。一方、ローズの妹ノラも、何をやっても上手く行かない。どんな仕事に就いても長続きせず、いまだに父親ジョーと実家で同居生活。父親は父親で、一攫千金を夢見て新種のポップコーン“ファンシー・コーン”の訪問販売に夢中になっている。
そんなある日、ローズは仕事先の家で、学生時代の女友達ポーラに再会する。当時地味だった彼女が今では幸せな家庭を持ち、ローズは今の自分との差に愕然とする。さらにローズの8歳になる息子オスカーも、ノラに聞いた作り話を真に受け、何でもナメる変なクセがエスカレートし、遂には小学校を退学するハメになってしまう。落ち込む暇もなく、ローズは息子を私立の小学校に入れることになる。
そして転機は突如として訪れたー。
恋人のマックから「事件現場を掃除する仕事で大金が稼げる」と聞いたローズは、嫌がるノラを誘って、ただ生計を立て直すためだけに “事件現場の清掃業”をスタートさせる。犯罪や自殺など、ワケありな事情で散々になってしまった現場は、思わずゾッとするようなエグい状況も少なくない。始めはノウハウも分からず、同業者からも冷ややかな目でみられ、四苦八苦するローズとノラだったが、掃除道具屋の店員ウィルソンのサポートを得て、次第に仕事の要領をつかんでいく。必要な道具一式をそろえ、移動・運搬用のワゴンを買い、そこに「サンシャイン・クリーニング」という会社のロゴを鮮やかに刻み込むふたりを、父親と息子も応援してくれる。次から次へと舞い込む仕事をこなしながら、ローズとノラはようやく本来あるべき自分の姿を取り戻しはじめていたが・・・。
新着映画情報
『サンシャイン・クリーニング』
原題:SUNSHINE CLEANING
配 給 : | ファントム・フィルム |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2009年07月11日 |
映画館: | 渋谷シネクイント、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー |
エイミー・アダムス |
監督:クリスティン・ジェフズ |
2009/アメリカ/シネマスコープ/ドルビーSRD/92分 |
姉妹が見つけた仕事は…事件現場のクリーニング!?
人生にぶきっちょな家族が、姉ローズと妹ノラが始めた“新しいビジネス”で自分たちの生活を立て直そうとする。それは犯罪や事件の現場をクリーニングする、ちょっとあぶない“清掃業”。その名も「サンシャイン・クリーニング」。
脚本家ミーガン・ホリーのオリジナル・ストーリーにアカデミー賞2部門を獲得した「リトル・ミス・サンシャイン」の製作チームが再び集結。姉妹が始めた一風変わった仕事を通じて、家族が新たな希望を見出していく、ちょっと可笑しくてどこかほろ苦いヒューマン・ドラマ。
姉ローズを演じるのは、「魔法にかけられて」「ダウト〜あるカトリック学校で〜」のエイミー・アダムス、妹ノラには、「プラダを着た悪魔」で神経質な先輩編集部員を演じたエミリー・ブラント、父親ジョーには、名優アラン・アーキン。
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