ついに人間界にまで広がり始めた闇の帝王ヴォルデモートの脅威。もはや、魔法界にも、人間界にも、安全な場所はない。ダンブルドア校長はハリーをヴォルデモートとの最終決戦に送り出す決意を固めた。“その日”が刻一刻と近づいていることを確信していたからだ。不死身のヴォルデモートを倒す鍵を見つけるべく、ハリーとともに過去の記憶を追うダンブルドア。その重要な手がかりを知る者はただひとり、かつてホグワーツで魔法薬学を教えていたホラス・スラグホーン。ダンブルドアは彼を復職させるため、おいしい条件をほのめかす。ホグワーツに戻ってくれば、前より高い給料、広いオフィス...そして、魔法界一有名なハリー・ポッターを教え子にするチャンスが待っていると―。
崩壊の危機が近づくホグワーツの校内では深刻な事態がもうひとつ、それは思春期ならではの恋わずらい。幼い頃からずっと共に過ごしてきたジニーとハリーの間には、いつしか友達以上のものが芽生えつつあった。そんなふたりの前に立ちはだかるのはジニーの彼氏のディーン・トーマス、そして兄のロンだ。しかし、ロンはロン自身の恋愛に悩んでいた。ラベンダー・ブラウンは容赦なくアタックしてくるし、それを見たハーマイオニーは嫉妬にかられながらも決して顔に出そうとはしない。そして、“惚れ薬”入りのチョコレートが妙なところで効果を発揮し、事態は急転直下する。
そんな恋愛ムード満開のホグワーツで、そしらぬ顔の生徒がひとりだけいた。その関心はもっと深刻なことに向いていたのだ。彼は自分の名を、たとえ悪名であっても、とどろかせてやろうと考えていた。ロマンチックなムードの中に忍び寄る悲劇...ホグワーツはもう二度と元には戻らないかもしれない...。
新着映画情報
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
配 給 : | ワーナー・ブラザース映画 |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2009年07月15日 |
映画館: | 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー |
ダニエル・ラドクリフ |
監督:デヴィッド・イェーツ |
2008/イギリス、アメリカ/シネマスコープ/ |
本作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」では、ヴォルデモートがマグル、魔法使い両方の世界における支配力を強めようとし、ホグワーツはもはやかつてのような安全な場所ではなくなる。ハリーは学校の中にも危険が潜んでいるのではないかと疑うが、最終決戦が迫っていることを知っているダンブルドア校長は、ハリーに戦いの準備をさせることのほうに力を入れる。ふたりはヴォルデモートの防御を解く手がかりを見つけようとし、そのために、ダンブルドアは旧友であり、元同僚でもあるホラス・スラグホーンを学校に迎え入れる。有力なコネをもち、疑うことを知らないこの美食家の教授が極めて重要な情報を握っていると確信しているからだ。
一方、ホグワーツの生徒たちはまったく種類の違う敵と闘っていた。それは学校中に蔓延する思春期の恋の病。ホグワーツ全体に恋愛ムードが漂う中、悲劇の暗雲が近づいてくる...。
2007年夏に大ヒットした「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」を監督したデイビッド・イェーツが本作でも再登板。シリーズ全作で製作を務めてきたデイビッド・ヘイマンがデイビッド・バロンと共に本作でも製作を担当する。シリーズ第1作〜4作まで脚本を手がけたスティーブ・クローブスがJ.K.ローリングの原作を基に脚色。