1967年西ドイツ。若き女性ジャーナリストのウルリケ・マインホフは、ベルリンでの反米デモ活動取材中、ひとりの学生が警官に射殺されるという国家権力の暴力的弾圧を目撃する。時を同じくしてアンドレアス・バーダーとグドルン・エンスリンというカップルが、ベトナム戦争に抗議するため、デパートに放火し逮捕された。マインホフは身をもって正義を追及する2人の行動に心打たれ、報道だけでは社会変革は不可能なのか、という想いを募らせていく。逮捕されたバーダーを脱走させる手助けをしてしまったマインホフは、これまでの人生すべてを捨て去って、バーダー、エンスリンと共に〈バーダー・マインホフ〉グループ、後のドイツ赤軍(RAF)を立ち上げる。しかし、当初思い描いた理想に反し、組織拡大、方針変更を繰り返すグループは、銀行強盗、爆破、誘拐、要人暗殺、ハイジャック、とありとあらゆる重犯罪に手を染めていく―。次第に人間らしさを喪失していく若者たちがたどった運命とは・・・。
新着映画情報
『バーダー・マインホフ 理想の果てに』
原題:THE BAADER MEINHOF COMPLEX / DER BAADER MEINHOF KOMPLEX
配 給 : | ムービーアイ |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2009年07月25日 |
映画館: | シネマライズほか全国ロードショー |
マルティナ・ゲデック |
監督:ウーリー・エデル |
2008/ドイツ・フランス・チェコ/ヴィスタビジョン/SRD/150分/R-15 |
世界が戦慄した壮烈な戦いのクロニクル。ドイツ現代史最大のタブー、遂に解禁!
70年代のドイツ。2人の若者、アンドレアス・バーダーとウルリケ・マインホフに結成されたドイツ赤軍。2人が思い描いた理想に反し、グループは、銀行強盗、爆破、誘拐、要人暗殺、ハイジャック、とありとあらゆる犯罪に手を染めていく―。世界を震撼させた若者たちがたどった運命とは一体・・・。
同じ時代、日本中を騒然とさせた「連合赤軍」メンバーたちと同様、理想に燃えたドイツの若者たちは、何故テロリズムに走らざるを得なかったのか?「バーダー・マインホフ 理想の果てに」は、ナチズム同様ドイツではタブーとされていた、ドイツ赤軍10年間の闘争史を熱く、そして迫真のリアリズムで描破した衝撃の問題作。ドイツ本国での記録的大ヒット、「おくりびと」と共にノミネートされたアカデミー賞外国語映画賞を始め、世界各映画賞で絶賛されたこの映画は、ドイツ映画史上空前のスケールで制作された歴史的超大作であり、今なお繰り返されている世界紛争、テロリズムの悲劇、そして政治腐敗、格差社会と雇用不安という現在の世界、日本情勢の諸問題をも浮き彫りにする、現代人必見のドラマである。見終わったあなたは、国家と人間一人一人の関わりについて、一体何を思うだろうか―。
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