1954年、18歳のフランソワーズ・コワレーズが、友達に小説を書いているとミエを張り、仕方なくひと夏で書き上げた『悲しみよ こんにちは』。
プルーストの『失われた時を求めて』の登場人物からとった“サガン”のペンネームで、自ら持ち込んだジュリヤール社から出版されたこの処女作はベストセラーとなり、賛否両論の大騒動の中、栄誉ある批評家賞を受賞した。
その後、発表する小説は常に話題となり、気ままで贅沢な暮らしを楽しむサガン。自由奔放な彼女に恋の相手は大勢いたが、最初の結婚は失敗に終わる。一人息子に恵まれながら、またも破局した2度目の結婚。傷心の中、サガンは執筆に打ち込むと共に、酒や浪費も増えていく。そんなサガンを支え、変わらぬ愛をくれた親友ペギーも、ある日、不治の病を宣告される・・・。
その69年の生涯で、愛と孤独を知り尽くしたサガン。彼女が人生の最期に見たものとは─?
新着映画情報
『サガン ー悲しみよ こんにちはー』
原題:SAGAN
配 給 : | ショウゲート |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2009年06月06日 |
映画館: | Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー |
シルヴィー・テステュー |
監督:ディアーヌ・キュリス |
2008/フランス/ヴィスタビジョン/ドルビーデジタル/122分/PG-12 |
人生そのものが最高傑作かつ問題作だった作家、フランソワーズ・サガン。 きらびやかな人生に秘められた愛と別れが今、明かされる。
デビュー作『悲しみよ こんにちは』が世界的ベストセラーとなり、わずか18歳にしてあり余る富と名声を手にした作家フランソワーズ・サガン。しかし、作品以上に注目されたのは、サガン本人のスキャンダラスな人生だった。ゴシップ誌を賑わすセレブとのパーティー三昧、生死を彷徨ったスポーツカー事故、勝手も負けても桁外れの金額だったギャンブル、ミッテラン元大統領との親密な“交際”―。本作は、サガンのデビューからその死まで、華やかな人生とその陰に隠された素顔に迫る。
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