矢沢家は大豪邸に暮らす幸せ3人家族。自称・1日何億円も稼いで「どんなもんじゃい!」が口癖のはちゃめちゃ親父・拓郎、そんな夫を優しく見守る妻・輝美と、父親に似ず真面目な息子・拓也。
ある日、拓也が少年院から出所してくる幼なじみ・サブローを迎えに行く途中で、車にはねられてしまう。病院のベッドの上で目を覚まさない拓也を心配そうに見守る拓郎と輝美。そんな時、拓也の携帯が鳴る。つい電話に出てしまった拓郎。何も知らない拓也の恋人・光は電話の声を拓也だと信じて疑わない。本当のことを言えなくなってしまった拓郎は、拓也のフリを続けてしまうのだった。
拓也に起きた悲しい出来事と拓郎のやさしい嘘をきっかけに、物語は意外な方向へ導かれていく・・・
新着映画情報
役所広司 |
監督:役所広司 |
2008/日本/ヴィスタビジョン/ドルビーSRD/131分 |
さあさあ、お立会い 御用とお急ぎのない方はゆっくりと聞いておいで。
数々の名匠、個性溢れる監督たちのカメラの前に立ち続け、日本だけでなく世界にその存在を知らしめてきた、俳優・役所広司。約2年の企画構想期間を経て、遂に初監督を手掛けることとなった「ガマの油」。
脚本は、北野武監督作品や今村昌平監督作品の記録として数々の名作を支えてきた中田秀子。役所監督と共同でこのオリジナリティ溢れる物語をファンタジックに紡ぎ上げ、本作では原案・脚本・記録の3役をこなした。音楽には、つのだたかし、田崎瑞博、近藤郁夫、江崎浩司、山崎まさしの5人による古楽器バンド・タブラトゥーラを起用。ヨーロッパの古楽器を使っての変幻自在なアンサンブルは「ガマの油」のあたたかくてどこか懐かしい感じ、それでいて自由で爽やかな世界観をより一層際立たせる重要なファクターとなっている。
(c)2008 「ガマの油」製作委員会