2009年、過疎化がすすむ町、猿投(さなげ)に突如として現れた3人の戦国武将。彼らは400年前、自分の城を完成できずに無念の死を遂げた侍の霊だった。殿様の「築城せよ!」という号令の下、町おこしを願う住民達を巻き込んで、壮大かつ無謀なプロジェクトが立ち上がる。しかも素材は段ボール!残された時間はあと3日。意味不明の号令と傍若無人な振る舞いに、住民たちの間で不協和音が流れる中、ひたむきに築城に打ち込む殿様の姿に、大学生ナツキを中心にして、いつしか住民たちの心も一つにまとまっていく。しかし、もともと築城現場に工場を建てようとしていた町長一派は、段ボール城を撤去しようと、秘策を練っていた。そして完成まであと一歩と迫った夜、宴会で盛り上がる段ボール城を、町長が組織した一団が静かに包囲する。果たして、城は無事完成するのか・・・。
新着映画情報
片岡愛之助 |
監督:古波津陽 |
2009/日本/ヴィスタビジョン/ドルビーSR/120分 |
西暦2009年― 無名の戦国武将、段ボールで城を建てる?! 痛快!築城エンタテインメント。
名古屋城をはじめ、全国各地の城が次々と400周年を迎え、空前の城ブームが到来しつつある。ヒーロー不在の中、多くの現代人が戦国武将の何事にもブレない誇り高い生き方や力強いリーダーシップを求め始めている中、本作は誕生した。監督は今作が長編デビューとなる古波津陽。2005年アメリカ サンフェルナンド ヴァレー国際映画祭で最優秀外国語映画賞を受賞した自作の短編「築城せよ。」をもとにストーリーを組み立てなおし、戦国武将のロマンを現代に蘇らせる。高さ約25メートル、約12,000個を使って作り上げた段ボールの巨大セットは、開学50周年となる愛知工業大学が技術協力している。
(c)築城せよ製作委員会