日本海沿岸・若狭湾の淋しい海辺。坐礁した船から、わらわらと中国からの密航者が駆けだしてくる。自転車でパトロール中の巡査がそれを目撃して近づくが、密航者のひとりに襲われる。散りぢりに逃げる密航者の中に鉄頭がいた。鉄頭は、中国東北部・黒龍江省の寒村で、トラック整備士として働いていた。誠実で働き者の彼には、シュシュという幼馴染みの恋人がおり、10年以上前に、彼女は叔母を頼って日本に留学したのだが、その叔母が亡くなった後、音信不通になってしまっていた。
ようやく目的の新宿・歌舞伎町に着いた鉄頭。なんとか密入国者たちがアジトにしている大久保のアパートに辿りつくと、心配顔の阿傑が待っていた。先に密入国していた同郷の友人の彼だけが頼りだ。しかし、日々の暮らしは日雇いに最底辺の仕事に追われ、恋人を探す暇もない。
そんなある日、ひょんなことからヤクザの組長の命を助ける。その出会いは鉄頭を大きく変えることになり、裏社会の抗争に巻き込まれていく...。
新着映画情報
『新宿インシデント』
原題:新宿事件 SHINJUKU INCIDENT
配 給 : | ショウゲート |
---|---|
公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2009年05月01日 |
映画館: | 新宿トーアほか全国ロードショー |
ジャッキー・チェン |
監督・脚本:イー・トンシン |
2009/香港/シネマスコープ/ドルビーSRD/119分/R-15 |
こんなにも凄惨で、こんなにも激しいジャッキーの映画があっただろうか?
香港が生んだ国際派スターのジャッキー・チェンは、常々アジアの映画は、アジア諸国同士の協力体制がなければハリウッド映画に飲み込まれると言い続け、アジア映画のレベルアップを第一に、今回自らプロデューサーとしてアジア人のアジア人によるアジア人のための映画を製作。ジャッキー・チェン製作、アジアン・プロジェクト第1回作品、それが「新宿インシデント」だ。
世界一の歓楽街、新宿・歌舞伎町。わずか500メートル四方のこの町には、日本のヤクザばかりか、中国、台湾をはじめ中東までのアジア各国、南米のマフィア組織が集まり、うごめき、予測のできない黒社会が築きあげられてきた。この歌舞伎町を舞台に、アジア全ての映画賞を獲得したいと、ジャッキー・チェンが渾身の演技で新境地に挑んだ"ドラマチック・バイオレンス"大作、「新宿インシデント」。
(c)2009 Emperor Dragon Movies Limited All Rights Reserved