鴨川のせせらぎが美しくも穏やかな五月の京都―。
二浪して晴れて京大生となった安倍は、同じ新入生である帰国子女の高村と葵祭のアルバイトの帰り、三回生の菅原から「京大青竜会」という怪しげなサークルの新歓コンパに誘われる。入会する気など更々なく、「ただ飯」にありつく目的でコンパに参加した安倍と高村。しかし安倍は、その席で「美しい鼻筋」を持つ早良京子に一目惚れし、彼女に近づきたい一心で、思わず入会してしまう。
青竜会に入会したのは、安倍、高村、早良の他に、大木凡人似のオタク系メガネ女子・楠木ふみ、超高圧的で仕切り屋の芦屋、温和な双子の三好兄弟など、一風変わった個性的なキャラの持ち主ばかり。当初はただのレジャーサークルと思われた青竜会だったが・・・。
祇園祭宵山の夜、観光客のごった返す四条烏丸交差点に呼び出された青竜会メンバー。そこで待っていたのは、薄汚れた揃いの青い胴着に身を包んだ、いつもと全く違う雰囲気の菅原たちだった。ついに安倍たちは、このサークルの目的が、京都に千年続くという謎の競技、"ホルモー"を行うことだと知らされる。そしてどこからともなく現れた、白、赤、黒の胴着を着た異様な集団・・・、彼らは立命館、龍谷、京都産業大学で同じく"ホルモー"を行うメンバーだという。
果たして"ホルモー"とは一体何なのか!?そして隠された衝撃の真実とは・・・。
新着映画情報
山田孝之 |
監督:本木克英 |
2009/日本/ヴィスタビジョン/ドルビーデジタル/113分
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『鹿男あをによし』の万城目学の最高傑作、ついに映画化!京都に千年続くという謎の競技 "ホルモー"とは!?
2008年1月にフジテレビ系にてドラマ化された『鹿男あをによし』で直木賞最終候補にもなった万城目学(まきめまなぶ)のデビュー作にして最高傑作『鴨川ホルモー』の映画化。日本古来の陰陽道を取り入れた奇想天外な設定を、緻密な構成、独創的なユーモアと個性的なキャラクターで描いた原作は、第4回ボイルドエッグズ新人賞のほか、「本の雑誌」エンタテインメント第1位、「2007年本屋大賞」6位に選ばれるなど、高感度の若者たちを中心に熱狂的な支持を受け、ロングベストセラーとなっている。
舞台は、古都・京都。「京大青龍会」という正体不明の怪しいサークルに入ってしまった大学生たちが、千年に渡り伝承されてきた謎の競技"ホルモー"に翻弄される姿を、最高にバカバカしくも可笑しさ満載に、エネルギッシュに描きだす。
(c) 「鴨川ホルモー」フィルムパートナーズ