![ストーリー](http://www.movienet.co.jp/images/movie_icon_story.gif)
梅蘭芳(メイ・ランファン)は、祖父の代から続く北京の京劇の名門に生まれたが、早くに両親を亡くし、父親のように慕っていた伯父の梅雨田(メイ・ユィティエン)とも少年時代に死別した。
10年後、清朝崩壊後の中華民国の時代。青年になった梅蘭芳は女形のスターとして多忙を極めていたが、海外で学んだ邱如白(チウ・ルーパイ)の講演を聴き、古い決まり事に縛られず生身の人間を演じるべきだという主張に感銘を受ける。邱も梅蘭芳の優美にして情熱あふれる舞台に心を奪われ、ついには司法局長の地位も家も捨てて、梅蘭芳と義兄弟の契りを結ぶ。
邱のアドバイスを受け、輝きを増していく梅蘭芳の舞台。だが、伝統を重んじる師の十三燕(シーサン・イェン)は快く思わず、対決を挑む。辛くも勝利した梅蘭芳に十三燕は「役者の地位向上に最善を尽くせ」と、京劇の将来を託すのだった。
数年後。円熟期を迎えた梅蘭芳は、大事なブレーンである邱と馮子光(フォン・ツーコアン)とともにアメリカ公演を計画していた。しかし、家を抵当に入れて資金を調達することに妻の福芝芳(フー・チーファン)は断固反対する。
そんな折、京劇界きっての男形女優、孟小冬(モン・シァオトン)と出会い、率直な彼女に惹かれる梅蘭芳。ふたりは舞台での共演を通して愛を深めていくのだったが...。