![ストーリー](http://www.movienet.co.jp/images/movie_icon_story.gif)
雑貨店を営んでいる友寄明青(あきお)は、愛犬・カフーと穏やかな暮らしを送っている。昼には店を一旦閉めてのんびり昼寝をし、目が覚めたら、カフーと浜に散歩に行くのが日課。食事は、"おばあ"と慕うミツのところで世話になっている。いつものように、明青がおばあの家で夕食を食べていると、神様の声が聞けるおばあは、明青に近々報せがあると言うのだった。どんな報せかと訊ねる明青に、おばあはこう答える―「いい報せやさ。カフーやさ」。
明青が家に帰ると、一通の手紙が届いていた。「幸」(さち)という女性が差出人で、手紙には「私をあなたのお嫁さんにしてください」と書かれている。幸は、以前明青が、縁結びの名所として有名な遠久島の飛泡神社に残した絵馬を見て手紙を送ってきたのだ。明青は、絵馬に「嫁に来ないか。幸せにします」と書いていた。幸は手紙でさらに、近々明青を訪ねてくると告げていた。翌朝、明青は半信半疑ながらも、無精ひげをそり、寝癖を直し、珍しく身だしなみを調える。だが、幸は現れなかった・・・。
数日後、明青がカフーと散歩していると、カフーがいきなり浜に向かって走り出す。ひきずられるようにして浜に着くと、そこには真っ白なワンピースを着た、長い髪の美しい女性が立っていた。明青の家を探していた彼女は、目の前の男性が明青だと分かると満面の笑みを見せる。こうして、謎めいた天真爛漫な女性・幸は明青の家にやってきた。そして、二人の日々が始まったのだが…。