山岳地帯の上空。航空自衛隊、航空救難団小松救難隊の高性能ヘリUH−60Jを操縦する、23歳の川島遥風(はるか)。操縦を誤り、隊長・菊田2佐から怒号が。
小松基地に降りた遥風を、腕組みして見つめる飛行班長・3佐の鷹栖美那。遥風への不信感を露にする同乗のメディック(救難員)の瀬南。「訓練中に墜落しそこなったんだって?」と、からかい半分で励ます戦闘機F−15Jパイロットの横須賀。救難ヘリ初の女性操縦士の存在は、良くも悪くも基地中の注目の的だった。
数日後、嵐の海で漁船が座礁。遥風に初の任務が与えられた。だが、最後の1名を捜索中、ヘリUHの燃料は限界に達し、無念にもミッションは中止された。その時、眼下には甲板に這い出した男の姿が...しかし、高波が一瞬にして男の姿をさらった。
救いたくても救えないという厳しい現実、そして感傷を捨てなければ全う出来ぬ人命救出の任務。遥風は、葛藤しながらも救難ヘリ操縦士としての覚悟と誇りを徐々に育んでゆく。ある日、戦闘機F−15Jがレーダーから消えた。遭難したパイロットの救出に向かった遥風は、残燃料のリミットと闘い、命懸けのミッションに突き進む...。
新着映画情報
高山侑子 |
監督:手塚昌明 |
2008/日本/ヴィスタビジョン/108分 |
命を救い、生きて戻れ。
航空自衛隊、航空救難団を舞台にしたレスキュー・アクション。人命救助の"最後の砦"として最も困難な現場に投入される航空救難団、その中で悩み、揺れながら、成長してゆく新人女性パイロットの姿を描く。
主人公・遥風を演じるのは、長編映画初出演にして主役に抜擢された新星・高山侑子。彼女なくしては "遥風"は存在しない。そう言えるほど、彼女と"遥風"には運命的な繋がりがある。彼女の父は、2004年の新潟県中越地震で孤立した人々を救出し、翌年訓練中の墜落事故で殉職した新潟救難隊員。彼女は、追悼式に出席するため初めて来た東京でスカウトされ、芸能界入りした。
原作はアニメーション「よみがえる空-RESCUE WINGS-」(バンダイビジュアル)、コミックス「レスキューウイングス」トミイ大塚著(メディアファクトリー刊)。
(c)「空へ−救いの翼 RESCUE WINGS−」製作委員会