大学教授で地質構造学の科学者トレバー・アンダーソンは、10年前に行方不明になった兄マックスの遺志を継いで、地球内部のマントルを貫く裂け目の存在を証明しようとしていた。ところが研究はさっぱり進展せず、大学からは研究室の閉鎖を宣告されてしまう。
ちょうどその折、義姉のエリザベスに頼まれて、マックスの息子で13歳の甥っ子ショーンをしばらく預かることになった。一緒にマックスの遺品も渡されたトレバーは、兄の愛読書だったジュール・ヴェルヌの著作「地底旅行」を見つける。なにげなく開いた本の中には、10年前に兄が書き込んだメモが残されていた。そこにはマックスが世界各地に設置した地震センサーの計測値が記されており、驚くべきことに、ちょうど10年前と現在とがまったく同じ数値を指し示していたのだ。その数値がマックス失踪の謎を解くカギだと考えたトレバーは、地震計が反応しているアイスランドへの調査旅行を決意。
強引に同行してきたショーンとともにアイスランドに到着したトレバーは、マックスのメモを手がかりに“先進火山学研究所”を訪ねる。しかし、研究所はすでに閉鎖されており、所長の娘で山岳ガイドのハンナが住んでいるだけだった。ハンナの案内で、地震センサーがあるスネフェルス山を目指すことにしたトレバーとショーン。スネフェルス山は、まさにヴェルヌの「地底旅行」で「地球の中心へとつながる入口がある」と書かれていた山だった。
首尾よく地震センサーを見つけたものの、落雷で巨大な洞窟に閉じ込められてしまったトレバーたち三人。脱出を試みるも、彼らが到達したのは地底160kmにある広大な洞穴。太古の植物や動物が生息し、美しい大自然が猛威をふるって荒れ狂う、まさに「地底旅行」に描かれていた世界そのものだった……。
新着映画情報
『センター・オブ・ジ・アース』
原題:JOURNEY TO THE CENTER OF THE EARTH
配 給 : | ギャガ・コミュニケーションズ |
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公開日: | 2008年10月25日 |
映画館: | TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー |
ブレンダン・フレイザー |
監督:エリック・ブレヴィグ |
2008/アメリカ/ヴィスタビジョン/ドルビーデジタル、SDDS/92分
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冒険SFの父ジュール・ヴェルヌの傑作『地底旅行』が全編フルデジタル3Dで甦る!
「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督が開発に携った最新鋭の立体デジタル撮影装置"フュージョン・カメラ・システム"を駆使した「センター・オブ・ジ・アース」は、長編実写映画として初めて、全編にわたってのフルデジタル3D映像を実現。主人公のトレバーに「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・フレイザー、甥のショーンには「テラビシアにかける橋」などの演技が絶賛され、英語版「ハウルの動く城」にも声優として参加していたジョシュ・ハッチャーソン。
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