![ストーリー](http://www.movienet.co.jp/images/movie_icon_story.gif)
愛したのは同じ"一人の男" 妹(メアリー)はただ王を愛し、姉(アン)は王妃という地位を愛した─
16世紀、王族間においては政略結婚が常識であった時代。アンとメアリー、そしてジョージの父親トーマス・ブーリン卿にとっても、娘達はブーリン一族の経済的かつ社会的繁栄をもたらすための大切な道具であった。父は、姉のアンには貴族との結婚を画策していたので、裕福な商人ケアリー家からの結婚の申し出に、妹のメアリーを差し出す。「爵位を持つ夫が良かったのでは?」と尋ねる新郎ウィリアム に「お金も地位にも興味は無い、私を愛してくれる夫がいれば幸福」と答える新婦メアリー。2人の結婚は幸福に包まれているかの様に見えた...。
イングランド国王ヘンリー8世の王妃はスペインから嫁いだキャサリン・オブ・アラゴン。兄アーサーの妃としてイングランドにやってきたキャサリンはアーサーの急死により、弟であるヘンリー8世と結婚した。しかし流産・死産を繰り返す5歳年上の妃との間に生まれたのは王女メアリーただ一人。「この結婚は呪われている」と思いつめるヘンリーは、王妃との男子の世継ぎを諦めかけていた・・・・・。
姉妹の母レディ・エリザベスの弟ノーフォーク公爵は、男の世継ぎを産むための愛人候補を探していた。もし、男子が生まれれば、一族にとって莫大な富と権力を得るチャンス。ノーフォーク公とブーリン卿は、美しく才気溢れる自慢の娘、アンを差し出す事に。最初はとまどうアンだが、王に気に入られれば輝かしい未来が待っている、との説得に父親に従う事にする。
王ヘンリーが鹿狩りのため、ブーリン家の邸に滞在する事が決定した。期間は2日。その美貌と知性でヘンリーを魅了すべく振舞うアン。ヘンリーはその知性と美しさに興味は抱くものの、女としての魅力に乏しいアンよりも、気立てがよくて愛らしい、新婚のメアリーに惹かれていくのだった・・・。