「「最終絶叫計画」の製作チームがまたやった!! 全米大ヒット＝パニック・パロディ超大作!!」

　古くは「フライングハイ」シリーズから、「ホット・ショット」「裸の銃（ガン）を持つ男」シリーズ等など。いかにくだらないと言われようと、パロディ映画はアメリカン・コメディの大ジャンルとして脈々と作られ続けてきた。元ネタは超有名、極めて分かりやすいパロディ物は、コメディ映画のクリエイターたちにとって遊び心を刺激する魅力的なフィールド。同時に観客にとっても、ライトに楽しめるエンタテインメントとして定着している。そんなパロディ・ムービーの最新ヒット・シリーズといえば、「最終絶叫計画」から始まる"最"シリーズ。「最終絶叫計画」「最'愛'絶叫計画」「鉄板英雄伝説」等の仕掛け人、ジェイソン・フリードバーグとアーロン・セルツァーが、ハリウッド映画で最もメジャーなジャンル、パニック映画に挑んだのが本作。
確信犯的にそのままネーミングされた「ディザスター・ムービー」（＊ちなみに"ディザスター・ムービー"には"ひどい映画"の意味もある）は、コメディ、ドラマ、アドベンチャー、ロマンス、アクションとすべての要素を含んでいる。隕石、竜巻や地震などの自然災害が次々と街を襲い、主人公たちが逃げ回る姿を描く。大惨事に終止符を打つべく、一連のミステリーを解決しようと奔走する彼らは次々と災害に出くわす。２００８年にヒットした数々の映画、そしてジャスティン・ティンバーレイク、ジェシカ・シンプソン、エイミー・ワインハウス、マイリー・サイラスやジョナス・ブラザーズまでありとあらゆる映画やポップカルチャーを代表する人物がパロディのネタになる。「天災から人災まで、思いつく全ての災害がこの映画の中で描かれているんだ」とフリードバーグ。「気象災害であろうと誇張された人物描写だろうと、これを楽しむ事に何も風変わりなことはない、全てが格好の的さ」と語る。

<ネタにされた映画たち>
紀元前１万年／ノーカントリー／クローバーフィールド／ウォンテッド／ＪＵＮＯ ジュノ／ハンコック／デイ・アフター・トゥモロー／セックス・アンド・ザ・シティ／ジャンパー／ナルニア国物語 第２章：カスピアン王子の角笛／魔法にかけられて／ツイスター／アイアンマン／ヘルボーイ ゴールデン・アーミー／インクレディブル・ハルク／アルビン 歌うシマリス３兄弟／ダークナイト／スピード・レーサー／ナイトミュージアム／ベオウルフ 呪われし勇者／カンフー・パンダ／インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国ｅｔｃ.

　 猛烈なスピードで数々のジョークが展開する本作は、「紀元前１万年」のパロディから始まる。ちょっとおバカな原始人がマンモスに追われて必死に逃げていると、「アメリカン・グラディエーター」（*アメリカ版筋肉番組）のウォルフが立ちはだかり、原始人と格闘しようとする。彼は続けて現れたエイミー・ワインハウス（*奇行で知られるイギリスのシンガー）をサーベルタイガーと見間違う。エイミー・ワインハウスは酔っ払いながら蜂の巣ヘアからノートパソコンを取り出し、自分のフェイスブックのプロフィールをチェックする。
ジュニーと魔法にかけられたプリンセスも、それぞれパロディのキャラクターだ。ジュニーはウィットに富んだ名言を吐く妊婦のティーンエイジャー、「ジュノ」とそっくり。魔法にかけられたプリンセスは「魔法にかけられて」のプリンセスのパロディ。下品で尻軽なプリンセスだが、おとぎ話からそのまま飛び出してきたという設定だ。その他の見事なパロディは、「ハイスクール・ミュージカル」のようなパフォーマンスや、ハンナ・モンタナ（＊人気ドラマ「シークレット・アイドル」の主人公）が墜落してきた隕石に当たって死んでしまうシーンなど。とにかく見所は満載！