(c)2008『旭山動物園物語』製作委員会
西田敏行 中村靖日 前田愛 堀内敬子 笹野高史 梶原善 吹越満 萬田久子 とよた真帆 天海祐希 長門裕之 岸部一徳 柄本明
監督:マキノ雅彦 脚本:輿水泰弘 原案:小菅正夫 撮影:加藤雄大 今津秀邦(動物撮影) 編集:田中愼二 音楽:宇崎竜童 中西長谷雄 主題歌:谷村新司 『夢になりたい』
2008/日本/ヴィスタビジョン/ SRD/112分
日本最北の動物園、「旭山動物園」。幾たびもの廃園の危機にさらされながら、動物たちの一番美しい姿を見てほしいという一途な思いのもと、園長と飼育スタッフはとてつもなく素晴らしいアイディアを思いつく。本作は、逆境にあっても決して諦めることなく、動物たちを信じ、愛し、夢を叶えた人々の愛と奇跡の感動の物語。 動物たちが持つ、それぞれの能力を最大限に発揮できる環境を用意してあげるという発想から生み出された「行動展示」を実践し、一躍世界的に有名になった旭山動物園。その成功の裏に隠された真実の物語を、マキノ雅彦監督があますところなく描き上げた。 園長には西田敏行、飼育スタッフには長門裕之、六平直政、塩見三省、岸部一徳、柄本明、中村靖日、前田愛らが扮し、ぶつかり合いながらもチームワークの結束を固めていくプロセスを熱演。
北海道旭川市旭山動物園。小さい頃からいじめられっ子で、昆虫が大好きだった青年・吉田が、飼育係としてやって来た。懐が大きく情熱あふれる滝沢園長はじめ、韮崎、柳原、臼井、砥部、三谷らベテラン飼育係たち、管理係の早苗が彼を迎え入れた。
長らく園の客入りは芳しくなく、客集めのために設置されたジェットコースターにはたくさんの客が列を成すが、同じ敷地内の動物園は閑古鳥が鳴いている。危機感を強める滝沢園長は、“動物園廃止”を叫ぶ動物愛護団体の対応にも追われる中、財政赤字を抱える旭山を立ち直らせるべく、日々奔走するのだった。
施設の修繕費用すら市から得られない切迫した状況の中、滝沢園長は飼育係に客の前で動物の魅力を解説させる“ワンポイントガイド”を開始し話題を作る。そして今度は、客に夜行性動物たちの姿を見てもらう試み、“夜の動物園”を始めるなど、自分たちの手で動物の素晴らしさを伝えていく。その頃、かつて愛護団体の1人として乗り込んだ獣医学部の学生・真琴が旭山に興味を持ち、叔父である上杉市長のコネで新メンバーになる。 動物園が活気を取り戻していく中、敷地内に侵入したキタキツネが原因で、ゴリラのゴンタがエキノコックス症に倒れる。検査の結果、職員も動物もみな陰性だったが、この感染症の事実をマスコミに発表。たちまち世間は大騒ぎになり閉鎖の危機はますます強まるのだった...。