(c)「築地魚河岸三代目」製作委員会

　敷地面積約23万平方メートル、水産物の取り扱いは世界最大級を誇る「築地市場」。そんな築地市場を舞台にした、小学館「ビッグコミック」に連載中のロングセラーコミック「築地魚河岸三代目」の映画化。

(c)「築地魚河岸三代目」製作委員会

　　都内の総合商社に勤務するエリート・サラリーマンの赤木旬太郎。恋人の明日香との結婚も考え、公私共に順風満帆の人生のはずだった。ところが、会社での大規模なリストラの陣頭指揮を任され、かつて世話になった上司までにも早期退職を勧告しなけらばならなくなった。やりばのない気持ちをかかえ悩む旬太郎は、夜明け前の街を自転車で走る明日香を目撃する。装飾デザイナーの彼女がＴシャツにジーパン、ゴム長靴といういでたちで。
　　明日香が向かった先は築地市場。仲卸の名店「魚辰」の一人娘の彼女は、入院することになった父の代わりに店を手伝っていたのだ。こうと決めたら突き進む一本気の性格の旬太郎は、半ば強引に「魚辰」の手伝いを始める。魚河岸独特のルールや人間関係の中で悪戦苦闘しながらも、その中にある嘘のない優しさや温かさに、旬太郎はサラリーマン生活で忘れかけていた何かを感じはじめていた．．．。