『犬と私の10の約束』 配給:松竹 オフィシャルサイト: http://www.inu10.jp 公開日:2008年3月15日 丸の内ピカデリー2ほか全国ロードショー
田中麗名 加瀬亮 福田麻由子 池脇千鶴 布施明 高島礼子 豊川悦司
2008/アメリカ/ヴィスタビジョン/88分
"犬の10戒”(The Ten Commandments of Dog Ownership)は、犬の立場から飼い主に願う事柄を列挙した作者不詳の短編詩。インターネットの普及とともに、1990年代後半から欧米を中心に話題になり、その感動の連鎖は日本にまで及んだ。 本作では、この短編詩をもとに、一匹の犬と少女とのかけがいのない10年間が綴られる。
『10の約束』(本作より) 1.私と気長につきあってください。 2.私を信じてください。それだけで私は幸せです。 3.私にも心があることを忘れないでください。 4.言うことをきかないときは理由があります。 5.私にたくさん話しかけてください。人のことばは話せないけど、わかっています。 6.私をたたかないで。本気になったら私のほうが強いことを忘れないで。 7.私が年を取っても、仲良くしてください。 8.あなたには学校もあるし友だちもいます。でも私にはあなたしかいません。 9.私は十年くらいしか生きられません。だから、できるだけ私と一緒にいてください。 10.私が死ぬとき、お願いです、そばにいてください。そして、どうか覚えていてください。私がずっとあなたを愛していたことを。
北海道の函館で暮らす14歳の少女、あかりの家に一匹の子犬が迷い込んで来た。前足の片方だけが靴下を履いたように白いゴールデン・レトリーバーに、母の提案で"ソックス"と名付けるあかり。母はあかりに、犬を飼う時には、犬と「10の約束」をしなければならないと教えてくれる。 その約束を交わした瞬間から、あかりとソックスは一緒におとなへの道を歩き始める。母の急死、父の突然の辞職、初恋、憧れの仕事、初めての独り暮らし、恋人の事故...あかりの人生を揺さぶる様々な出来事がおとずれる。どんな時にも、ずっとそばにいて励ましてくれたのがソックスだった。 念願の獣医になって忙しい毎日を送るあかりには、ソックスと過ごす時間があまりなくなってしまっていた。久しぶりに抱きしめたソックスの軽くて小さくなってしまった体に、あかりは「10の約束」の9番目を思い出す。あかりは今、24歳になっていた、ソックスと出会ってから10年...。