監督:ロジャー・ドナルドソン
脚本:ディック・クレメント
イアン・ラ・フレネ
撮影:マイケル・コールター
音楽:J・ピーター・ロビンソン
テーマ曲:T−レックス
『Get It On』
2008/イギリス/シネマスコープ/ドルビーデジタル、DTS/110分
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封印された英国史上最大の銀行強盗事件―これは実話である。
70年代の幕開け―。ストライキが頻発し、アイルランド紛争の激化といった社会情勢の中、グラムロックの雄、T-レックスの『Get It On』がヒットチャートを賑わし、『時計じかけのオレンジ』の年末公開を控えた1971年ロンドン、英国全土を揺るがす一大事件が発生した。
ベイカー・ストリートにある銀行の地下に強盗団が侵入、貸金庫内の数百万ポンドにも及ぶ現金と宝石類を強奪して行方をくらませたのだ。事件は数日間トップニュースとして報じられた後、しかし突如打ち切られた。それは英国政府からのD通告〈国防機密報道禁止令〉によるものだった。歴史上数回しか発令されたことのないこの完全な報道規制の裏には、英国政府がどうしても報じられてはならない秘密が隠されていた。その秘密とは、英国最大のタブー、王室スキャンダルだったのだ。