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『ステップ!ステップ!ステップ!』

配給:コムストック
オフィシャルサイト:http://www.step3.jp/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ


監督:マリリン・アグレロ
制作、脚本:エイミー・スウェル
撮影:
  クローディア・ラシュケ
    =ロビンソン
編集:サビン・クラエンビュエル
音楽:スティーヴン・ルトヴァク
    ジョセフ・ベイカー

*シドニー映画祭
  観客賞 受賞
*シカゴ・ドキュメンタリー映画際
  観客賞 受賞
*クリーブランド国際映画祭
  観客賞 受賞
*マリブ映画祭
  観客賞 受賞
*フィラデルフィア映画祭
  観客賞 受賞

2005/アメリカ/カラー/
ヴィスタサイズ/ドルビーSR/
1時間46分


イントロダクション
「全米、世界各地の映画祭で絶賛を浴び、観客賞を受賞してきた、NYの小学生たちが社交ダンスに打ち込む様子を捉えた笑えて、ジーンときて、考えさせられるドキュメンタリー作品」
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(C)2005 PARAMOUNT CLASSICS,a Division of PARAMOUNT PICTURES All Rights Reserved
 日本映画として、アメリカ国内で大きな成功を収め、ハリウッド・リメイク版も大ヒットを記録した『Shall we Dance?  シャル・ウィ・ダンス?』(オリジナル日本版タイトルは『Shall We ダンス?』)。日本では周防正行監督によるオリジナル版の公開後、社交ダンスのブームが起こり、TV番組の人気企画になるなど、知名度やその人口も増加した。この社交ダンスはアメリカの公立小学校のプログラムにも取り入れられているという。今回紹介する『ステップ!ステップ!ステップ!』はそうした社交ダンスに打ち込む小学生たちとその大会を捉えたドキュメンタリー作品である。
 社交ダンスに打ち込む小学生、子供たちなんて「可愛い!」と思うかもしれないが、それは当たっている。子供たちはとにかく可愛く、無邪気なのだ(日本の小学生の方が“大人”と感じてしまう)。決して、プロの様に上手に踊れるわけではないし(でも、人一倍上手に踊ろうと努力をしている)、多くの子達がこれでプロを目指そうとしているわけでもない。プロを目指すのなら、日本でいう“お稽古ごと”のダンスに通った方が手っ取り早い。でも、彼らは通おうにも通えないのだ。
  この作品の舞台はNYの公立小学校なのだが、アメリカでは公立小学校に限らず、パブリック・スクール(基本的に高校までは無料)は大きな問題を抱えている。それは端的にいえば、荒廃である。その荒廃の要因となっているのが財源の問題である。アメリカのパブリック・スクールは地域(学区)の財源によって賄われているのだが、これの収入には大きな差があるとともに、それだけでは賄えないというのが実情なのだ。従って、その活動は地域のボランティアによって支えられることになる(先生が足りない部分もボランティアだ)。多少、余裕があれば、自分の子供を私立へと通わせたいと思うのは日本と同じこと。そういう家庭の子はダンスを学びたいとなれば、ダンス教室に通う余裕もある。でも、この作品に出てくる子達はそういった余裕がない家庭の子供たちなのだ。もちろん、このプログラムは無料である(ちなみに、子供をどこのパブリック・スクールに通わせるかのセレクトは親にとっても重要な問題となる)。
  この作品で登場する主な小学校は4校である。そこに登場する子供たちの顔を見れば、ヴァラエティーに富んだ人種であることが分かると思う。人種の坩堝、移民の街といわれるNYらしさが伺えるのだが、逆に僕たちが意識する白人が少ないことにも気づくはずだ。ここで追いかけられる小学校はドミニカ人移民の多い、マンハッタンの北、ハーレムの北限に位置するワシントンハイツ(治安がいいところではない)、あのWTCもあったマンハッタンの経済の中心地トライベッカ、元はイタリア移民の街であったが、アジア系の流入も激しいブルックリンのベンソンハースト、そして同じくアジア系を中心とした移民が多く暮らすクイーンズのフォレストヒルズである。クイーンズのフォレストヒルズにある小学校は去年の社交ダンス大会のチャンピオンチーム。このチャンピオンチームを含め、各小学校は地区予選を経て、決勝の進出、優勝を目指していくのだ。その前に、子供たちにはチームに選出されるという目標があるのだ。。
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(C)2005 PARAMOUNT CLASSICS,a Division of PARAMOUNT PICTURES All Rights Reserved
  先ほども書いたが、地区予選はもちろん、決勝での子供たちのダンスもたどたどしく、可愛らしい。それはこの社交ダンスのプログラムが勝つことではなく、自分に自信を、相手を敬う気持ちを持ってもらうために始められているからだ。シャツをだらしなくズボンの外に出す男の子に対して「ちゃんと入れて、ジェトルマン」と先生が諭したり、「社交ダンスはレディとジェントルマンの会話だから、その間は女性を大切にね」と語るシーンなど“紳士”(と“淑女”)を前面に押し出すシーンが何度も出てくる。作品の中ではその現実にはほとんど触れられていないが、登場する生徒たちにはストリートギャングの一歩手前までいった子もいる。貧困だけが原因ではないだろうが、それが大きな原因となり、落ちていくことが多いのだ。このプログラムを始めてからもそこに落ちていった子は多いだろう。でも、自分の足場を固め、そこから立ち直った子がこの作品には何人も登場している。
  作品の見所が子供たちであることは間違いない。宗教上の理由でダンスを出来ない子は音楽を流す役、全体を見渡し、アドバイスする役として活躍している。彼らが踊らないことには皆、何の異論もない。「女はえらそうで嫌い」、「リードしてくれない男はイヤ」などと友人の間では子供らしく話しながら、決戦の場面では真剣に踊り、応援も声の限りに行う。勝てば、これ以上もない大喜びだけど、負けたら、涙、涙だ。それを見守る先生はもちろん、親、審査員などの大人も真剣そのものだ。審査委員は大人の大会と変わらず、ダンスのチェックをしていく。観る側はその姿に感動するだろう。そしてこの作品には学ぶべき部分がある。それはこういう教育をしろというのではなく、こういうやり方もあるということだ。特に公立学校の問題は日本でも顕著になってきているので、その方面でもひとつの大きな指針になると思う。子供たちの楽しそうな姿とそこに込めた教師たちの願いを見事に捉えた素晴らしいドキュメンタリー作品だ。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「NYの公立小学校、今年も優勝を目指しての社交ダンスのプログラムが始まる」
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(C)2005 PARAMOUNT CLASSICS,a Division of PARAMOUNT PICTURES All Rights Reserved
 NYの公立小学校に社交ダンスのプログラムが取り入れられたのは1994年。たった2校で始まったこのプログラムも今では60校以上の小学校が参加している。そして、ワールド・ファイナンシャル・センターで行われる決勝戦を目指し、これらの学校はプログラムに熱を入れている。メレンゲ、ルンバ、タンゴ、フォックストロット、スウィングという5つの種類のダンスを最初は戸惑いながら、そのうちに身を入れ、本気になって楽しみながら、子供たちは踊り始める。理由があって、踊れない子は別の部分で協力する。地区予選の前に子供たちにはチームの5種類のダンスのいずれかに選出されるという目標がある。これに一喜一憂し、遂に地区予選が始まる。
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