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『SPL/狼よ静かに死ね』

配給:メディア・スーツ
オフィシャルサイト:http://www.spl-movie.com/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ドニー・イェン
サモ・ハン
サイモン・ヤム
ウー・ジン
リウ・カイ・チー
ダニー・サマー
ケン・チャン
ティミー・ハン
谷垣健治
監督:ウィルソン・イップ
プロデューサー:カール・チャン
アクション監督:ドニー・イェン
脚本:セット・カムイェン
     ン・ワイロン
編集:チェン・カーファイ
衣装:スティーブン・タン
音楽: チャン・クォンウィン
     ケン・チャン

:*第6回東京フィルメックス
  ・コンペティション
  観客賞 受賞

2005/香港/35ミリ/カラー/
ヴィスタサイズ/SRD/1時間33分


イントロダクション
「『マッハ!』を超える作品を作り出すという意思のもと、ドニー・イェン、サモ・ハン、ウー・ジンによる壮絶なアクション、サイモン・ヤムの執念のドラマが生み出す、香港映画の真髄を示すノワール・アクションの傑作」
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(C) 2005 ABBA Movies Company Limited
 『インファナル・アフェア』シリーズ以降、90年代の低迷を香港映画は徐々に抜け出しつつある。日本でのヒット作はその『インファナル・アフェア』シリーズやチャウ・シンチーによる『少林サッカー』位しかないのが現状なのだが(ほとんどの作品が単館のミニ・シアターでの公開だ)、イー・トンシン監督の『ワンナイト イン モンコック』、『忘れえぬ想い』、ジョニー・トー監督の『ブレイキング・ニュース』、『PTU』などの質の高い作品が公開されてきている。『インファナル・アフェア』シリーズや『少林サッカー』、『カンフー・ハッスル』は70年代、80年代のあの香港映画の波を知らない世代にその面白さを知らしめるきっかけとなったのだが、往年のファンには「まだ何かが足りない」という方もいるはず。今回紹介する『SPL/狼よ静かに死ね』はそんな方をきっと満足させるであろう作品だ。
 往年のファンが「まだ何かが足りない」と思っていたひとつの要素はカンフー、格闘シーンだろう。ブルース・リーからジャッキー・チェン、ジェット・リーと連なってきた香港映画が生み出した生身の格闘シーンは僕たちを熱狂させ、にわかな真似事であろうが武術の道へと足を向けさせた。そして、作品はアジアだけでなく、世界中で受け入れられ、役者、スタッフはハリウッドへと進出し、大きな活躍を手にしてきた。その影響は今でもおとろえることがなく、幅広い世代に支持され続けている(例えば、ヒップ・ホップではカンフー、ブルース・リーは大きなアイコンとなっている)。
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(C) 2005 ABBA Movies Company Limited
  この作品『SPL/狼よ静かに死ね』はドニー・イェン、サモ・ハンという香港映画界を代表するアクション・スター、ジェット・リーの師匠であるユエン・ウーピン監督に見出された新世代のアクション・スター ウー・ジンを軸にした途方もない生身のアクション・シーンと、警察VS黒社会のドンというノワール的な要素がミックスされた、アクション・シーンに興奮し、物語展開に胸を震わせる、まさに男のためのドラマとなっている。
  物語は収監されている暗黒街のボスの逮捕のための需要な証人を乗せた車が襲撃されるシーンから始まる。証人がいなくなったことから、ボスは証拠不十分で釈放され、襲撃により生き残った捜査官は同じく生き残った証人の幼い娘を養子に迎える。この事件以降、捜査官はボスの逮捕に執念を燃やし続けることになる。それから3年後、自らの病状の悪化で引退を決めた捜査官は、最後の勝負として職務を超え、ボスの逮捕へと向かっていく。
  ここで暗黒街のボスを演じるのは役者人生で初の悪役だというサモ・ハン、執念を燃やす捜査官を演じるのは香港ノワールには欠かせない役者サイモン・ヤムである。ドニー・イェンはサイモン・ヤム演じる捜査官の後任として派遣されてきた捜査官、そしてウー・ジンはサモ・ハン演じる暗黒街のボスの右腕、用心棒的な存在の凄腕の人物を演じている。
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(C) 2005 ABBA Movies Company Limited
  主演だけでなく、アクション監督も自らの手で手掛けたドニー・イェンは世界的なヒットをした『マッハ!』を観て興奮し、「『マッハ!』よりもっと凄いものを作ってやる!」という意気込みで、この作品に臨んだというが、とにかく興奮しっぱなしの格闘シーンがこの作品には描かれている。その中でも最も凄まじいのが、ドニー・イェンとウー・ジンの、それに引けを取らないクライマックスのドニー・イェンとサモ・ハンの格闘シーンだろう。このふたつの格闘シーンのみで、この作品は多くの映画ファンの胸に刻まれることは間違いないと思うのだが、その格闘シーンを生み出すドラマも素晴らしい。暗黒街のボスには難産の末に手にした子供が、捜査官には先ほどの書いたように自らのミスもあり亡くなってしまった証人の、養子として引き取った娘が、後任の捜査官には警察官を目指した父との思い出が、捜査官の部下たちにも別れた妻と暮らす年に数回しか会えない子供が、もうずっと連絡を取っていない両親が、遠くの地に暮らす会いたくてもなかなか会えない両親が存在しているのだ。彼らの家族は100%パーフェクトなものではない。離婚、養子、すれ違い、音信不通などが続いている。捜査官たちはボスの逮捕に執念を燃やしているが、それでも埋められない家族、愛情、安定への想いがそこには存在する。それはボスにしても同じである。そして、そうした気持ちがふとした間となり、彼らの人生に大きな落とし穴すら生み出していく。でも、そんな落とし穴に嵌ってしまうことになろうが、彼らにとって大切なのはそうした家族であるのだ。
  その他にも印象的なシーンがあるこの作品は、物語とアクションが相乗効果となり、男泣きの切なさ生み出していくものとなっている。往年の香港映画ファン、アクション好きはもちろん、香港映画を観始めた映画ファンも虜になること間違いなしの香港映画の真髄の一面を示した快作だ。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「黒社会のドンの逮捕に執念を燃やす捜査官たちには壮絶なドラマが襲い掛かる」
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(C) 2005 ABBA Movies Company Limited
 チャン捜査官たちの同乗する、厳重に警備された車で運ばれていく男。その男はチャン捜査官たちが逮捕しようとしている黒社会のドン  ポー逮捕の重要な鍵となる証人だった。しかし、その車は別の車に追突され、証人や同乗者は惨殺されてしまう。生き残ったチャンは、同じく生き残った、証人の幼い娘を養子に迎え入れ、ポーの逮捕へ執念を燃やすことになる。それは路上を走るポーの車を追い詰め、一触即発の事態になるほどだった。しかし、そうした執念とは別にチャンの体は病巣に犯され始めていた。
 3年後、チャンの引退は間近となり、後任者となるマー捜査官が派遣されてきた。チャンの願いはポーの逮捕、ただひとつ、そのためにチャンは職務を逸脱する行動にまで出ていた。チャンの状況を知る部下たちも男気からそれに加担していたが、マーにはその法を無視したやり方が理解できなかった。しかし、チャンの想いを知り、チャンの人間味溢れる部下たちが惨殺されていく状況に出くわしていったマーはポーに戦いを挑んでいくことになる。
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