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『2番目のキス』

配給:東京テアトル
オフィシャルサイト:
http://www.theatres.co.jp/nibanmenokiss/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ドリュー・バリモア
ジミー・ファロン
監督:ボビー・ファレリー
    ピーター・ファレリー
製作:アラン・グリーンスパン
    アマンダ・ポージー
     ジル・ネッター
     ナンシー・ジュヴォネン
     ドリュー・バリモア
     ブラッドリー・トーマス
原作:ニック・ホーンビィ
脚本:ローウェル・ガンツ
    ババルー・マンデル
撮影監督:
 マシュー・F・レオネッティ ASC
編集:
  アラン・バウムガーテン A.C.E.
プロダクションデザイン:
  メーハー・アーマッド
衣装デザイン: ソフィ・ドゥ・ラコフ
音楽:クレイグ・アームストラング

2005/アメリカ/カラー/1時間43分


イントロダクション
「熱狂的なベースボールファンの男とキャリア・ウーマンとして成功している女性の恋の顛末をコミカルかつ染み入るように描いた、ニック・ホーンビィ原作による男も感涙する最高のデート・ムービー」
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(C)2005 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
  サッカーはかくも人を熱狂させるのか、ということを日々垣間見せてくれているワールド・カップ。出場までの長い道程と喜び、でも負けてしまえば、深い落胆が広がり、時には暴動が起きたりもする(有名な話だが、このワールドカップを発端にそれまでのいざこざが爆発し、戦争が起きたこともある。リシャルト・カプシチンスキという気鋭のジャーナリストによる「サッカー戦争」という1冊の中にその詳細は書かれている)。人間は様々なことに熱くなるが、スポーツでは特にその傾向が強いのだろうか。国家間だけでなく、贔屓のチーム、選手などを巡り、それぞれが個人的な思い入れを持ち、時には人生を賭けたかのように応援し続ける。今回紹介する『2番目のキス』はそんな熱狂的なスポーツ・ファンに関するラブ・コメディである。
  『2番目のキス』というタイトルからは熱狂的なスポーツファンの姿は想像できないだろうが、オリジナルタイトルが『FEVER PITCH』であることを聞けば「あー!」という方は多いかもしれない。『FEVER PITCH』とは『ハイ・フィデリティ』、『アバウト・ア・ボーイ』などの原作で知られるイギリスの人気作家ニック・ホーンビィのデビュー作である「ぼくのプレミア・ライフ」を映画化したもの。ご存知の方も多いだろうが、コリン・ファース主演による『ぼくのプレミアライフ』という作品(日本劇場未公/DVDのみ発売)のリメイクになるのだ。ニック・ホーンビィによる原作を読んだ方、オリジナルとなった作品を観たことのある方なら分かるだろうが、この作品はイングランドのサッカー・チーム“アーセナル”の熱狂的なサポーターである男のサッカー馬鹿の日々と愛する彼女との恋を描いたものである(プレミアとはプレミア・リーグのこと)。極端な言い方をすれば、サッカーか女かという物語であり、ニック・ホーンビィらしい大人になれない男の成長の物語でもあるのだ。この優れた内容の作品をハリウッドがほったらかしにしておくわけがなく、リメイクされたわけなのだ。
  しかし、アメリカはサッカーへの関心が驚くほど低い国である。そうしたことからサッカーの熱狂的なファンという設定は国技であるベースボールの熱狂的なファンへと変えられている。平日の昼間なのに満員になるスタジアム、数多く作られているベースボールに関する愛情に満ちた映画などを考えれば、この変更は納得である。ただ、“PITCH”ではなく、“FIELD”だと思うのだが、ここは致し方ないだろう。
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  この男が応援するチームは長い間、ワールドシリーズの王者の座から見放されている名門ボストン・レッドソックスである。常勝であったこのチームが勝てなくなったのは遡ること80年以上も前、若き日のベーブ・ルースを宿敵ヤンキースにトレードしてしまってからのこと。これをファンたちは“バンビーノの呪い”(バンビーノとはベーブ・ルースの愛称)と呼び、自虐的な気分にまで陥っている。作品でもファンたちがこの悲劇の連鎖を語るシーンはその心理がミシミシと伝わってきて、相当に可笑しい。
  ベースボール・シーズンに入ると男は何もかもそっちのけで「レッドソックス!」となるのだが、こんな男の本性を知らずに恋をしてしまうのがキャリア・ウーマンとして成功の階段を着実に上り続けている女性である。彼女が男に出会ったのはベースボールのオフシーズンである冬。そして春がやって来て、ベースボール・シーズンガ始まり、彼女は男のために野球場に一緒に行ったりと尽くし続けるのだが、当然、それを超える出来事が起きるのだ。それは「私なの、それともベースボールなの」ということである。
  こうした作品をハリウッド・リメイクする場合、得てして“やりすぎ”という印象が強く残るのだが、この作品にはそうした部分はあまり感じられない。例えば、野球馬鹿の男に恋をする彼女の立場がより前面に押し出されたことで、普遍的なラブ・コメディの色合いがより強くなってきている(その分、受け入れられる範囲も広くなってきているわけだ)部分などはオリジナルと比較すれば別ものの感もあるかと思う。でも、オリジナルの持っていたあの味わいはきっちりと残されている。それは世界一美しい野球場といわれるレッドソックスのホームグラウンドであるフェンウェイパークの捉え方、主人公がレッドソックスのシーズンチケットを持っていることを羨望の眼差しで見て「妻と交換しないか」とまで言う男たちの姿、バックネット裏のシーズン・チケットに陣取るファンたちが持つレッドソックスへの思い入れ、そして映画の撮影中に起こったレッドソックスの奇跡のワールドシーリーズ制覇!など絶対に欠かしてはいけないベースボールへの溢れるばかりの愛情であり、そんなことに熱狂する男のダメさ、馬鹿さである。ここが女性好みの作品が多いラブ・コメディなのに、男を捉えるのだ。「俺もそうだよな」などと自己愛に似たような愛情が湧き出してくるのだ。
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  こうした作品のテイストを生み出したのは可笑しくも人情味に溢れた良作を送り続けているファレリー兄弟監督の演出手腕による部分が大きいだろう。身体的な欠陥を持つ人間を深い愛情で描いてきたファレリー兄弟監督は精神的に未熟な男にも同じような眼差しを注いでいる。また、主演のドリュー・バリモアとジミー・ファロンのふたりも持ち味を存分に発揮しており、可笑しさの中から大きな共感を生み出してくれる。それとニック・ホーンビィ作品では重要な要素でもある音楽も素晴らしい(特に地元ボストンが生んだ偉大なるバンド Jガイルスバンドの「ウォーマー・ジャマー」の使い方は痺れます)。
  邦題はこれまでのドリュー・バリモアが主演した作品に合わせたのだろうが、そうしたタイトルが意味を成さないほど、女性と男性に沁みこんで来るラブ・ストーリーとなっている。クライマックスのシーンはせっかくならレッドソックスの優勝の瞬間、優勝パレードでしめてもらえれば更に良かったのにとも思うのだが(せっかくの待望の優勝だしね)。ま、そうした部分を含めても派手さはないが、その分、愛すべき快作という出来のラブ・コメディとなっている。デート映画としても最適の1本なので、ぜひ、劇場に脚を運び、それぞれの気持ちを素直に語り合ってください(責められる可能性もあるかもしれないが)。

ストーリー
「才色兼備の彼女が恋に落ちた男性は熱狂的なレッドソックスのファンだった」
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  ある日、高校の教師であるベンは生徒たちと共にビジネス・コンサルタントの会社を社会見学として訪問する。彼らの対応をしたのは会社の中でもやり手の才色兼備の女性社員リンジー。リンジーと生徒たちは非常にいい時間を過ごす。終了後、生徒に後押しされたベンはリンジーをデートに誘い、成功。ふたりはステディな関係になっていく。しかし、リンジーの友人たちはベンみたいないい男がひとりなのは問題があると疑問を発する。その疑問が正しことが証明される季節が徐々に近づいてくる。それはベースボールのシーズンが始まる春、彼は熱狂的なレッドソックスのファンだったのだ。リンジーはレッドソックス狂のベンに振り回されることになっていく。
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