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『ティント・ブラスの白日夢』
配給:アルバトロス・フィルム
オフィシャルサイト:
http://www.albatros-film.com/movie/
monamour.html

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
アンナ・ジムスカヤ
リッカルド・マリーノ
マックス・パローディ
監督、原案、脚本、編集:
  ティント・ブラス
製作:ピノ・ガルジウロ
製作、脚本:カルラ・チブリアーニ
脚本:マッシミリアーノ・ザニン
撮影:ジャンフランコ・サリス
衣裳:アルベルト・モレッティ
音楽:ヘロン・ボレッリ

2005/イタリア/カラー/ビスタサイズ
/ドルビーSRD/1時間34分


イントロダクション
「“ヨーロピアン・エロス”の巨匠ティント・ブラスが齢73になろうとも衰えぬ想像力、意欲を示した、人妻の燃えるような不倫を描いた最新作」
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(c)Monamour Srl,2005
 20年以上前はあちこちにあったポルノ映画館がなくなっていったのはビデオ再生機とレンタル・ビデオの普及によりアダルト・ビデオが大きく流通しはじめたことが要因だった(今ではエロもインターネットになってきているが)。それでもポルノ映画は新たに製作され、一部で大きな注目を集め続け、その中でも秀でた作品が一般劇場で公開され、多くの観客を集めている。また、一昨年(2004)にはアメリカン・ポルノの巨匠ラス・メイヤーの回顧上映祭が行われ、映画ファン以外までも巻き込み、熱狂的に迎え入れられた。規模は縮小しているが、ポルノ映画がなくなることはないだろう。今回紹介するのはそんなポルノ映画界、エロスの巨匠ティント・ブラスの最新作『ティント・ブラスの白日夢』である。
 ポルノ映画はなくなることがないと書いたが、実は日本における“洋ピン”と呼ばれる洋画のポルノ映画(ピンク映画)を上映する劇場は激減というくらいの状況になっている。でも、DVDの販売に眼を転じると、この“洋ピン”は売れ筋でもあるのだ。そうした“洋ピン”の中でも人気があるのがヨーロッパもの、俗に“ヨーロピアン・エロス”と呼ばれるラインである。この“ヨーロピアン・エロス”の代表作といえば流行語にもなったシルビア・クリスティル主演の『エマニエル夫人』や、原作が名高い『O嬢の物語』に止めを刺すことになるのだろう(特に『エマニエル夫人』は本当なのかどうなのかも分からない数多くのシリーズが製作されている。興味のある方はネットで検索してみて欲しい)。このあたりの作品は1970年代後半から1980年代初頭に人気を博しており、どの世代がこういったDVDを購入しているのかも自ずと想像できると思う。その1980年代初頭に大流行となった作品にマルコム・マクダウェル主演の『カリギュラ』がある。タイトル自体がギャグとして独り歩きするほどの大ヒット、社会的な現象となったのだが(30歳代後半以上なら記憶にあるだろう)、この作品を監督したのがティント・ブラスなのである。
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(c)Monamour Srl,2005
  ティント・ブラスは1933年生まれだというから、今年で73歳となる。1日に映画を6本も観ていたほどのシネフィルで、巨匠ロベルト・ロッセリーニ監督の助監督として映画界入りしたティント・ブラスは当初はロッセリーニ譲りの硬派な作品を撮っていたようだが、『カリギュラ』の大ヒットなどにより、“イタリアン・エロス”、“ヨーロピアン・エロス”の巨匠としての地位を獲得し、その名に恥じぬ作品を発表し続けていく。日本で彼の名が再認識されたのが『郵便屋』の大ヒットだった。小さな劇場でやっていたのに昼から営業の息抜きのおじさんたちが行列という状況までおこしたのである。
  そんなティント・ブラスの最新作である『ティント・ブラスの白日夢』は新婚なのに夫とのあの燃えるような日々がなくなってしまったことを悩む人妻が主人公。彼女はやるせない日々を日記に記し、妄想や夫が「読んでおいてくれ」と残した出版前のポルノ小説に興奮し、マスターベーションに興じたりもしてしまう。でも、夫はそうした事実に気づくことがない。ブックフェアという仕事のために動き回る夫に対し、時間的な余裕のある彼女は夫が推薦した宮殿にフレスコ画を鑑賞しに出かける。そこで彼女は見ず知らずの男に無理やり唇を奪われ、体をまさぐられ、体に新たな火がつきはじめるのだ。
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(c)Monamour Srl,2005
  満たされたいという欲望を抱える人妻が頭では悩みながらも見ず知らずの男に身を捧げていくという典型的な物語であるが、そこにはティント・ブラスならではの変わらぬ味付けが施されている。最も特徴的なものはこれでもかと舐め回すようなお尻にこだわった映像である。“アメリカン・ポルノ”の帝王ラス・メイヤーが大きな胸、巨乳にこだわるなら、“ヨーロピアン・エロス”の巨匠ティント・ブラスは巨乳はもちろんだが、それ以上にお尻という自身のこだわりを変えることがない。また、エロスではあるが、それ以上クスっと笑ってしまうようなユーモアを感じさせるシーンが多いのもティント・ブラスらしさだろう。文章として書けばどうということはないのだが、主人公がフレスコ画を見ているシーンではその絵画の男性器がアップで映され、ブックフェア(これはポルノのブックフェアだろう)でのポルノの芸術論争の結果、ポルノと宗教がベストセラーの条件だという真理が導き出され、主人公の友人の女性が主人は前の穴、不倫相手は後ろの穴と貞操について語るシーンなどはもちろん、主人公の女性が股を開くシーンにもそういったユーモアが溢れている。他にもレストランで不倫相手に会う重要なシーンでの店員によるオペラの印象的な歌声など音楽の心地良さ、効果的な使用、“ヨーロピアン・エロス”の特長ともいうべき映像の美しさは印象に残るはずだ。
  ポルノにはハードなものとソフトなものがあるのだが、もちろん、ティント・ブラスは後者である。全編がSEXシーンではなく、きちんとした物語、映像の中、主人公の心理の変化を描くこの作品は“艶笑”というテーストを持ったちょっとした不倫愛の物語である。劇場はおじさんばかりかもしれないが、ぜひ、この世界を味わってみてください。
  また、この作品の公開と同時に大ヒット作『肉屋』のアウレリオ・グリマルディ監督がこれも“ヨーロピアン・エロス”の人気者のひとつであるマルキ・ド・サドの世界に挑んだ『マルキ・ド・サドの調教哲学』も公開される。こちらもぜひ、お楽しみください。

ストーリー
「満たされない夜の生活を送る新妻マルチナは見ず知らずの男に体を開いていく」
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(c)Monamour Srl,2005
 新婚6ヶ月の新妻であるマルチナは満たされたいという欲望を抱えていた。この夜も夫に馬乗りになり、奮闘するが、あの出会いの頃、結婚するまでの興奮は得られることがなかった。そうした不満を彼女は日記に書き綴り、夫が読んでくれと残したブックフェアに出すポルノ小説を読みながら、マスターベーションに興じてしまう。
 ある日の午後、彼女は夫が勧めた宮殿にフレスコ画を鑑賞しに行く。美しいフレスコ画が並ぶ中、彼女はその絵画の男性器に吸い寄せられていく。そんな時、彼女の姿を勝手にカメラで撮影する見ず知らずの男性が無理やりに唇を奪い、体をまさぐり始める。他人の眼もあるため、彼女は男から離れるが、その満たされない体には新たな火がつき始めていた
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