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『ジャスミンの花開く』

配給:日本スカイウェイ
オフィシャルサイト:
http://www.jasminewomen.jp/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
チャン・ツィイー
ジョアン・チェン
チアン・ウェン
リィウ・イエ
ルー・イー
監督、脚本:ホウ・ヨン
原作:スー・トン
脚本:ツァン・シャン
撮影:ヤオ・シャオファン
編集:チャン・ハイホン
美術:ミン・ツォンスー
音楽:スー・ツォン
    イン・チン

*2004年中国金鶏奨
  最優秀女優賞 受賞
*2004年上海国際映画祭
  審査員大賞 受賞

2004年/中国/カラー/ビスタサイズ
/ドルビーSRD/2時間9分

※プレゼントがあります。
締め切り:7月9日(日)


イントロダクション
「ひとり3役を演じるャン・ツィイーとジョアン・チェンという中国を代表する女優ふたりの素晴らしさが光る、愛に一途に生きようとした3世代にわたる女性たちの大河的ドラマ」
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  “華流”と呼ばれる中国圏の映画やTVドラマのブームが来るとずっと言われ続けている。F4など台湾勢を中心にした盛り上がりは見えつつあるのだが、実際にそれが“韓流”のように認知されているかとなるとまだまだといった感が強い。ただし、そういったブームとは関係なく、映画の世界に眼を転じてみれば、その中心のハリウッドで活躍する中国系の俳優やスタッフは本当に多い。ジャッキー・チェン、ジェット・リー、アン・リー、チャン・イーモウなど様々な名前が浮かんでくるが、その中でも近年、目立った活躍をしているのがチャン・ツィイーだろう。今回紹介する作品はそんなチャン・ツィイー主演による中国映画『ジャスミンの花開く』である。
  欧米では“アジアン・ビューティ”の代表的な存在として認知もされているチャン・ツィイーが注目を浴びたのはデビュー作でもある『初恋のきた道』だった。その後、『グリーン・デスティニー』の大ヒットでハリウッドでも大きな注目を浴び、ジャッキー・チェン主演の『ラッシュアワー2』でハリウッド・デビュー。現在はハリウッド、アジア圏をまたにかけ、活躍する世界的な人気女優となっている。この作品はそんな彼女が出演した、女優としての意欲に満ちた中国映画である。
  物語は茉(モー)、莉(リー)、花(ホア)という3世代にわたる女性たちの物語である。第二次世界大戦へという激動の時代を生きる茉、文革という激動の時代を生きる莉、そして改革開放路線へとひた走る現在という時代を生きる花、それぞれの女性が一途な愛へと走り、その結果生じるものをこの作品は描いていく。原題は『茉莉花開』であり、3世代の女性の名前を合わせた“茉莉花”は中国語で“ジャスミン”を意味している。3世代を通じ、“ジャスミン”の花が“開(く)”のである。
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  監督は『初恋のきた道』、『あの子を探して』というチャン・イーモウ監督の作品をはじめ、数多くの中国映画のカメラマンとして活躍してきたホウ・ヨン。これが監督デビュー作である。原作に当たる、中国の人気作家である蘇童(スー・トン)の小説「婦女生活」を読んだときから映画にしたいと思っていたホウ・ヨンだが、実際に映画化に取りかかれたのは10年という月日がたってから。その間に撮りたいという欲求は湧いてこなかったのかと問われれば、カメラマンの仕事が忙しかったのと、自分から積極的に動くつもりはなかったので、そういった部分は全くなかったという。そんな監督はタイトルの意味に「“茉莉花”には3人の個人の女性が“茉莉花”となることで全ての女性になるという意味。また、幼かった女性がだんだんと成熟していくという過程を“開”に込めています。」と語っている。
  監督が語るようにこの作品は中国の激動の20世紀を生き抜いてきた女性の物語である。この主人公の女性たちとは境遇が違うだろうが、それは中国という国で生きてきた普通の女性たちに重なる部分を持っている。そして最後に謳われるのはもちろん未来への“希望”だ。何となく感じているのだが、最近の中国映画にはこういった激動の時代を生き抜き、最後には希望的なものを手に入れるという作品が結構ある。日本でも“昭和ノスタルジー”などといって、懐古的「あの頃は良かったな」的な作品が流行っているが、その視点は明らかに違う。中国映画にはこれからグイグイと前に進み出ようという明るい未来があるが、それらの日本映画にはそういった部分はない。これは国としての勢い、立場がそのまま出ているのだろ。
  作品で注目すべきは3世代の物語全てに出演する女優ふたりだろう。茉、莉、花という3世代の女性をひとりで演じるチャン・ツィイーは愛に一途な故に母親たちと同様の失敗(といっていいだろう)を繰り返していく女性たちを、彼女の母親役などを演じるジョアン・チェンも自分の成しえなかった夢から抜け出せない女性を見事に演じている。なお、チャン・ツィイーはこの作品で中国のアカデミー賞に当たる、金鶏奨最優秀女優賞を受賞している(名実共に中国NO.1の女優となったわけだ)。また、男優として中国を代表する名優にして監督でもあるチアン・ウェン、“華流”という流れの中で大きな注目を浴びるであろう若手俳優ルー・イー、大ヒット作『山の郵便配達』で息子の青年役を演じたリィウ・イエが出演しているのも見逃せない。
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  物語は愛に生きた女性たちの姿を描いている。その内容はある人にとっては大きな共感を呼び、ある人にとっては男性の傲慢さしか感じないかもしれない。ただ、3世代に渡る大河的なドラマとしての力強さは圧倒的であり、その流れに飲み込まれるように作品に入り込んでしまうはずだ。それを生み出しているのが果敢にも3役に挑戦したチャン・ツィイーとジョアン・チェンのふたりの中国を代表する世界的な女優(ジョアン・チェンは監督でもある)であることは間違いないだろう。戦前の無国籍的な都市であった上海の雰囲気が伝わる茉の物語のセット、カメラマン出身の監督らしい映像の美しさ、劇中でチャン・ツィイーが歌う作品のタイトルのきっかけにもなった民謡「茉莉花」も印象に残るはずだ。
  見果てぬ夢とよく言うが、この3世代にわたる女性たちは中国で生きてきた人々と同様にそういった夢を求め続けている。何かが失われていったかもしれないが、中国の現在という時代はそれに少しは手が届きかかっているのかもしれない。そういったことを考えさせる作品であり、全ての女性への強いメッセージを持った作品でもあると思う。ぜひ、劇場に脚を運んでください。

ストーリー
「ひとりの男性を愛し、その愛に生きようとした3世代の女性が繋ぐ物語」
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  舞台は1930年代の上海。母が経営する写真館に暮らすひとり娘の茉は時代の花形職業である女優に憧れていた。ある日、ひとりの男がこの写真館に現れ、彼女をスカウトする。母親は反対するが、彼女は女優としてデビューし、その映画会社の社長と恋に落ちていく。
  舞台は1950年代の文革の炎が燃え盛る上海。茉の娘である莉は学校で労働者階級の青年に一目ぼれし、母親の反対を押し切り、結婚する。しかし、彼の家で暮らすことになった彼女はその生活の差、妊娠への期待に耐えられなくなり、実家へと戻る。青年は彼女を追いかけ、彼女の実家で暮らすことになるが、次第に彼女の心には大きな変化が生じてくる。
  舞台は1980年代の改革開放路線の最中の上海。莉の娘である花は一緒に暮らす祖母の反対を押し切り、ある青年と学生結婚をする。青年は地方の大学への入学が決定し、離れ離れの生活となるが、彼女は彼を信頼し、一緒に暮らせる日を待っていた。しかし、その信頼はあっさりと裏切られてしまう。
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