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『エンター・ザ・フェニックス』

配給:エスピーオー
オフィシャルサイト:
http://www.cinemart.co.jp/e-phoenix/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ダニエル・ウー
イーソン・チャン
カレン・モク
スティーヴン・フォン
ロー・ガーイン
チャップマン・トウ
監督、脚本:スティーブン・フォン
製作総指揮:ジャッキー・チェン
       アルバート・ヤン
       ウィリー・チャン

2004/香港/カラー/1時間44分


イントロダクション
「アクション、コメディ、ノワールがミックスされた香港映画らしいエンタテインメント性、そして香港を代表するスターも大集結した、俳優スティーブン・フォンの最高の監督デビュー作」
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 俳優が映画監督に挑戦するということはもう珍しいことではなくなってきている。そんな彼らが初めて挑戦する監督作品の多くは「彼らが生きて感じてきた部分に重なるもの」をテーマとした、印象的な小品に仕上がっており、役者としての彼らと実人生としての彼らが垣間見えるような気すらしてくる。今回紹介する作品『エンター・ザ・フェニックス』もある俳優の監督デビュー作である。
 この作品で監督デビューを飾ったのはスティーブン・フォン。香港映画界が低迷期にあった90年代後半に俳優としてデビューし、活躍してきている、香港映画界には欠かせない大人気俳優のひとりである。代表作は香港で大ヒットを記録した『ジェネックス・コップ』シリーズ、『拳神/KENSHIN』など。実はこの『エンター・ザ・フェニックス』以前に日本未公開のオムニバス映画『恋愛起義』でニコラス・ツェーと共同監督として短編映画の監督デビューを飾っているのだが、実質的な監督デビュー作は自らが脚本も手掛けたこの作品となるのだろう。ハリウッドをはじめとする欧米映画の場合、俳優の監督デビュー作は先に書いたように「彼らが生きて感じてきた部分に重なる印象的な小品」が多いのだが、映画=娯楽に徹している香港映画の場合はさすがに違う。この監督デビュー作からしてスケールの大きな最高に楽しめるエンタテインメントに仕上がっているのだ。
  物語は組長を亡くしたヤクザ組織がその組長の隠されていた息子を探し出し、新たな組長に据えることから始まる。以前は対立していたもうひとつのヤクザ組織の組長も新しい組長を歓迎するが、そのことを快く思わない男がいた。彼は25年前には敵対していた、亡くなった組長により父親を殺されていたのだった。その恨みを晴らすべく、彼は虎視眈々と行動を起こし始めるのだ。
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  この物語を読んだだけでは香港映画らしいノワールものかと思うだろうが、実はこの作品はそうしたノワールなテイストを持った往年の香港映画らしいコメディとなっている。大体、息子を探し出すという行動からして可笑しいのだ。組長の息子はゲイらしいということを知った組長の右腕は「女を探すならモンコック(香港の繁華街)、ゲイを探すならタイだ」と言って一路タイへとひとっ飛び、残されていた写真と手紙の住所からその息子をあっさりとみつける。でも、ここでもうひとつ大きなトラブルが起こる。実は彼らが息子だと思っていたのはその部屋の同居人でノーマルの青年、本当の息子はその青年の付添い人としてついてくることになった青年だったのだ。本当の息子は組長になんかなりたくない、愛する人とタイで暮らしたいと思っており、勘違いされた青年はこんな機会めったにないと組長の地位を楽しもうと本当の息子の同意の下で成りすますが、そこには彼の命を狙おうとするあの男の存在があるというわけだ。
  そもそもの勘違いがその後の面白い展開を生んでいくのだが、この面白さを演出するのがロー・ガーイン演じる亡き組長の右腕とチャップマン・トゥ演じる彼の息子で組の財政面を握る男(実は息子であるということは限られた者しか知らない)。掛け合い漫才、凸凹コンビのように彼らは新しい組長がゲイでないことを知られないよう、でも組長のお気に召すように尽力をしていくのだが、とにかくその行動のテンポのよさと几帳面だかいい加減だか分からない支離滅裂さが最高の面白さを生み出していく。
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  このテンポの良さに加えて、見逃せないのが、スティーブン・フォンの監督デビューを祝福し、集ったともいうべき豪華な出演者たちだろう。先に書いたロー・ガーイン、チャップマン・トゥに加え、本当の組長の息子役にはダニエル・ウー、勘違いされる青年にはイーソン・チャン、そしてカレン・モク、カメオとしてユン・ピョウ、ニコラス・ツェー、サミー・チェンなどが出演。スティーブン・フォン自身もおいしい役を自ら演じている。製作総指揮は御大ジャッキー・チェン(実はおいしい出演もしている)。ジャッキーは次世代の映画監督としてスティーブン・フォンを絶賛。スティーブン・フォンの監督第2作目にして、大ヒット作となった『ドラゴン・プロジェクト』(『エンター・ザ・フェニックス』と同時公開)でも製作総指揮を買って出ている。
  香港の豪華スターが集結したこの作品はそのノリからして往年(1980年代)の香港映画を感じさせる最高に魅力的な面白い作品となっている。そして、ただ単にお馬鹿なノリの面白さだけではなく、様々な親子の関係という部分を切なく、最高のアクションシーンも交えて描いていく。こうした部分を観れば、ジャッキー・チェンが次世代の映画監督として絶賛したのも納得である。香港映画なんてカンフー、ノワールでしょうという認識くらいしかない方、ハリウッドのドタバタなノリ(例えば、エディ・マーフィーとかね)の作品が好きな方にも存分に楽しめる作品だと思う。気楽に笑い、楽しみたいのなら、ぜひ、劇場に脚を運んでください。

ストーリー
「組長の死、そして新たに就任するちょっと訳ありの組長の息子、その息子を狙う男の存在」
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 物語は組員の殺しを行った人物の引渡しを巡って対立するヤクザ組織の交渉のシーンから始まる。一触即発の緊張感とそれが爆発してしまった瞬間に想像もしていない出来事が起きる。一方の組長がもう一方の組長を身を挺して守ったのだ。この行為により、これまでの対立は全て無に帰り、手打ちが行われる。しかし、この手打ちに納得しない少年がいた。殺された組員は彼の父だったのだ。
 それから25年の時が流れる。あの時の組長である洪一は病気による死を迎えようとしていた。跡取りのいないはずの洪一だったが、彼の口から息子がいることが右腕的存在のハチに打ち明けられる。その息子を新たな組長にすべく、ハチと部下で息子のキンはタイへと向かう。内緒だが組長の息子はゲイらしいのだ。なんとか組長の息子に出会えたふたりは息子と同居していた青年と共に香港へと戻る。実は彼らが組長の息子だと思っていた青年は別人で、彼の補佐役として一緒にやって来た青年が本物だということなんぞ組長が亡くなった今では知る由もない。そしてこの組長の息子の存在を恨みを晴らす好機と感じていた男がいた。それは25年前に父親を殺されたあの少年だった。
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